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2019年ドラマ『メゾン・ド・ポリス』感想

※ネタバレを含みます。
2019年TBSドラマ『メゾン・ド・ポリス』(脚本/黒岩勉)観賞。
主演は高畑充希さん。西島さんの役は、とある理由で警察を辞め、引退した初老の元警察官たちのシェアハウスで雑用係をやっている夏目惣一郎。おじさん呼ばわりはされるが男性主要キャストの中では、三河屋、草介(竜星涼さん)を除き一番若い。しかし無愛想。ここに無理矢理招き入れられるのが新人警察の牧野ひより(高畑さん)。

最初は強引なおじさまたちに巻き込まれて、気が進まないままシェアハウスに赴くひよりだがこの屋敷のオーナーである伊達(近藤正臣さん)には亡くなった彼女の父親に関する秘密があった。ひよりもまた、表面では刑事ドラマに憧れて警察官になったとは言いながら、本当は父親の死について疑問があり、少しずつシェアハウスの面々に心を開いて行く中で心の内を見せるようになる。

1話完結でそれぞれのラストはスッキリ事件も解決しますが、ひよりの父親の問題が主軸になっており、更にシェアハウスの連中や夏目が、どう事件に関わっているのか謎のまま続くので、ドラマの終盤になってくるとどんどんシリアスになり、辛い展開にもなりますが見事にすべての伏線を回収し、鮮やかに明るくラストを迎えました。生き生きとしたエネルギーをいただける作品でした。

※その他軽めの感想
西島さんは他のおじさまたちにこき使われる役ですが、渋々やっている顔、少し和らいだ顔、警察官だった頃の熱い血が騒ぐ目が座った悪人顔、すべてが魅力的でした。アクションシーン(ケンカ)に燃えます。
ちょこちょこ実在する刑事ドラマの名称などが出て来るのも見つけると面白い。(「ストロベリー・ナイト」「沙粧妙子」「アンフェア」のヒロイン、雪平の名前など。「ストロベリー・ナイト」は演出の佐藤祐市氏が監督を手掛けた作品。)毎回、事件を終える度シェアハウスで派手な宴会を行うが、そこでの藤堂(野口五郎さん)の猫耳姿が素晴らしかった。そして飼い犬、バロンが可愛かった。3話で猫殺害のストーリーがありますがそこは紙芝居のように絵で表現した演出となっており、実際の猫ちゃんに全く害はありません。そこも良かった。

藤堂(野口五郎さん)、伊達(近藤正臣さん)、夏目(西島秀俊さん)、迫田(角野卓三さん)、高平(小日向文世さん)
番組宣伝用ポスター

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