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[CROSSTALK:面接官×入社者] 協調性、志向性をもって「一緒に成長していけるか」を確認する

キャリア形成には様々な選択肢があります。「エンジニア」と一括りにしても、積みたい経験、触れたい技術、お客様との距離感や組織・チームのカルチャー等、求める環境はみなさん一人ひとりで異なるはずです。

今パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)で働くエンジニア社員も、それぞれが想いを持ち、選考の過程でパーソルP&Tと自身の方向性がマッチするかを確かめ、入社を決断してくれています。

「CROSS×TALK」のテーマは「選考過程のマッチングです。第五回である今回も、ご入社されて約1年が経過される深元さんと、当時の面接官であり現在深元さんの上司でもある清水さんにお話を伺いました。

※シリーズのバックナンバーはこちらです!


図2

深元 隆弘さん (写真左)
2020年11月入社。前職ではVBAを主に使ったデータ入出力や帳票作成を経験、後にCMSの導入に携わるようになってからは、CMSを中心としたWEB系開発に従事することに。
AIや機械学習、データ分析を0から学んだのち、グループソリューション統括部リクルートメントソリューション部データエンジニアリングGに入社。
数学、気象、自然物理、天文等の理系分野に興味があり、常々本を読んで勉強されているそうです。
今回は約1年前にご入社された時のことを思い返して頂きながらお話を伺いました。

清水 啓五さん (写真右)
IT業界一本で2度転職されたのち、2006年に現パーソルP&Tの前進の会社に途中入社。現在はグループソリューション統括部リクルートメントソリューション部データエンジニアリングGにてマネジャーをご担当されています。
まだWindowsも世に出ていない小学校5年生のころからプログラミングを始められ、現在でも通勤時間にもスマホでプログラムを書いて研鑽されているそうです。


◆汎用性の高いスキルとキャリアを求めて

ーーまず深元さん、これまでのキャリアとご転職のきっかけについて教えていただけますか。

(深元さん)
10年ほどSEをしており、前職ではVBAを用いたデータの入出力、帳票作成を担当していました。のちにCMS導入をメインにWEB系開発に携わることになり、当初は設計に沿った開発がメインだった仕事も、上流工程から一連の開発を担うようになっていきました。

そのまま長年にわたりCMSに関連した開発に携わっていたのですが、次第にCMSの需要や将来性に疑問を感じ、それと同時にCMS1本軸で仕事を続けていくことに不安を感じるようになりました。

ちょうどその頃、AIや機械学習、データ分析などが流行っていることもあり、それらの需要の高まりや数学を取り扱うところに興味が湧き、半年ほどスクールに通って機械学習コース、ディープラーニングコースを受講しました。実際に勉強を始めてみると楽しく、さらに本格的に知識をつけてからAIや機械学習、データ分析ができるような仕事を探していきました。

ーー転職においてこだわった点はありますか。

(深元さん)
一番大事な点はAIやデータ分析に関しての実務経験を問わないこと、もう一つは特定の製品に依存した業務ではないことです。
というのも、今までのCMS案件においては特定のCMS製品にしか触れてこなかったことが自分にとって改善したいポイントだったため、より汎用的なスキルや知識を身に着けられる環境を探しました。
ところが、経験、年齢に加え、コロナ渦という状況が転職のハードルをあげていました。


図3

◆未来志向をもち、共に成長していく

ーーパーソルP&Tを紹介された時の印象を教えていただけますか。

(深元さん)
当初はAIや機械学習分野をあきらめ、通常のアプリエンジニアのポジションに応募したんです。
ところが書類が通ったタイミングでAIやデータ分析のポジションでの打診をいただき、ご縁を感じました。

ーー当時の求人の状況や背景を教えていただけますか。

(清水さん)
私が所属する部署は「転職サイトdoda」で有名な、パーソルキャリア様のシステム保守・運用・開発を担う組織です。社員・パートナー合わせ総勢200名以上のエンジニアが所属しています。その組織で私は30名程からなるデータエンジニアリンググループをマネジャー として預からせていただいています。データを利活用するためにクラウドサービスを活用し、DWH/ETL/AI/BIといったデータ分野で、サービス構築や基盤構築、アプリケーション開発でお客様をご支援させていただいています。

当時AI(機械学習)エンジニアとアプリエンジニアは並行で募集をかけていました。
運用開始していたレコメンドサービス(API/機械学習)を構築したメンバーが離任したため、要員の補充が必要な状況でした。しかし、難易度・規模ともに大きなものではありませんでしたので、本格的なAIエンジニアですと希望される仕事を提供できなかったり、希望年収に沿えなかったり、また仮に入社いただいたとしても満足いただけず、早期離脱リスクが高いと感じていました。

そのため、求める条件を

・AI(機械学習)エンジニア志向のある方(経験者優遇)
・一緒に育っていくという志向のある方
・数学に強い方

をターゲットに募集を行いました。数多くの候補者の中から毎月50件程のスカウトメール送信や、応募くださった方との面談を半年以上繰り返していましたが、志向性、能力面、条件面で、なかなか見合う方とお会いできず諦めかけていました。
そんな中、理想の人物像と一致したのが深元さんだったのです。会話を通して人間関係が醸成しやすそうな魅力を感じました。

ーー当時の面接で印象に残っていることを教えていただけますか。

(深元さん)
面接というよりは会話を楽しんでいる印象でした。宇宙や気象などの話に興味を持っていただき、ずっと楽しく話していたのを覚えています。形式的な話だけでなく、履歴書からは読み取れないような、自分の中に持っているものを引き出そうとしてくださっているように感じました。

(清水さん)
当時、機械学習エンジニアがチームにいなかったので、一人で入られた際でもメンバーと協調性をもって仕事ができるのか、また、「理系」「数学」「機械学習」といった志向が本物であるか、そしてお客様と会話するときに、Yes・Noで話が終わるのではなく、未来を創造/想像するような会話ができるか、そういった観点で見極めることが必要でした。
未来を創造する会話とは、未来のありたい状態と現状を踏まえ、何をしたいか、何ができるか、何をしなければならないかといった志向性を点検する会話をすることです。
私は信頼関係を築くためには雑談力も必要だと考えています。候補者の得意分野の話題を通じて懸念事項を確認させていただきながら、お話をさせていただきました。

(深元さん)
面接後の採用担当からのフィードバックで 「この先やりたいこと」を聞かれたことを機に、自分の中で漠然としていた未来に対する考えを文字に起こしお伝えしたことを覚えています。今できることよりも、これからどうなっていきたいかということは他社では聞かれなかった質問です。
また、"一緒に成長していこう"というスタンスを面接中に伝えらえて、それがとてもよく印象に残っています。

(清水さん)
"一緒に成長していこう"というスタンスで採用することはよくあります。基本的に面接では、昨日起きた失敗をひきずるのではなく、失敗を踏まえて次はどうするのかといった「未来志向」を持っているかを確認することが多いです。データを扱う専門組織というものはグループの中でも初めてのため、グループに貢献できるような組織を作り出すというミッションを与えられています。だからこそ、組織を一緒に作っていける、もちろんお客様のサービスも育てていける、そういった未来志向と意識を持っている方を探していました。深元さんにはこうした組織の現状と展望も説明しました。

(深元さん)
自分も成長してグループの成長に繋げていければお互いに利益があっていいのではないかと。同じタイミングでもう1社最終面接を受けていましたがそちらは今までの仕事の延長線上のような仕事でした。新しい分野に挑戦するのか、これまで通り保守的にいくのかで迷いましたが、自分の武器になるものを身につけたかったこともありますし、何より一緒にやっていけそうな印象が後押ししたことが入社の決め手となりました。


図4

◆コミュニケーション量を増やして心理的距離を縮める

ーー実際にご入社いただいた際はコロナ禍真っ只中だったかと思いますが、どのようなご不安を感じていましたか。

(深元さん)
初めての領域に不安はありましたが、一番はフルリモートでコミュニケーションがとれるかということでした。以前の会社でリモートワークの経験がありましたが、当時はチャット(文字)でやり取りしていたため、口頭では簡単でも文字では難しいニュアンスを伝えるのは困難だという認識がありました。しかし今では通話の文化が浸透しているので懸念していた点は問題なく、むしろ快適でした。


ーーリモートワークを円滑に進めるためにチームとして意図的に実施していることは何かありますか。

(清水さん)
Teamsを使ってチーム内のコミュニケーションを進めていますが、いつでも雑談や相談ができる部屋(チャットルーム)を作りました。もう一つはコミュニケーションの量を増やすために日々の朝会夕会を全員参加で実施しています。またメンバーとは隔週で1on1の時間を設け、問題や課題、健康面、キャリアとしてやりたい方向に進めているかといったことを中心に、雑談も交えて会話しています。


ーー深元さん、前職では1on1のような取り組みはありましたか。また他に助けられたことはなにかありますか。

(深元さん)
前職では半年~年に1度上長と話す機会はありましたが、評価面談や目標設定など大それた話しかなかったので、気軽に雑談どころではありませんでした。
1on1によってマネジャー と話す機会が増え、今の仕事の状況や目標を話すのに以前より緊張することもなく話すことができるので、心理的な距離を縮めるうえでありがたい取り組みだと思います。
あとはフレックスタイム制を使っていざというときに勤務のタイミングをずらしやすいのが助かります。またweb上で勤怠がつけられることも便利ですね。


ーーはじめてのデータエンジニア・AIエンジニア として仕事をしてみて実際にいかがでしたか。

(深元さん)
今は日時でデータ連携処理を扱っているのですが、量が多すぎて扱っているものを全て把握しきれず、半年経過してようやく勘所がつかめてきました。今までと扱っている規模が違いすぎることに驚いています。


ーー現在ご自身で掲げられている目標はありますか。

(深元さん)
今は既存のものを扱って保守業務をしていますが、もっと知識を深めて効率化の提案や改善案ができればと思っています。また、データ分析や機械学習の経験を積んでサービスの改善に繋げていきたいです。


ーー清水さん、新しい分野に取り組む深元さんに対して思うところはありますか。

(清水さん)
深元さんは日々書籍を読まれ、自己研鑽の意欲も高く、自然に成長できる方です。新しい仕事をお任せしても飲み込みも早く、精神力が強くないと向き合えないような仕事であっても最後までしっかりと丁寧に仕事を進めてくださいます。生産性も品質面も申し分なく、ありがたい存在だと思っています。
また今年度から始まった、チーム内の勉強会や機械学習分野への取り組みの中で、研究部門での話やスクールにも通われた知識体系をチーム内に還元してくれています。そういったことに周囲も感化されチームのモチベーションをあげることにも貢献してくれています。


ーーありがとうございます。最後に、お互いにメッセージをいただければと思います。

(深元さん)
機械学習の分野に挑戦できる機会をいただきありがとうございます。
日々、お互いに興味のある話や未来志向の話をさせていただく中で、未来への期待を感じています。
これからもよろしくお願いします。

(清水さん)
私の組織では、まだまだAI(機械学習)分野の仕事が少なく、深元さんが注力できる機会を提供できず申し訳ないと思っています。その一方でこの分野はお客様が未来を感じられている領域の一つでもあります。そこをしっかりと一緒に作り上げて、お客様から感謝されるという世界観を大切にしたいと思っています。深元さんとともに今後大きく成長していきたいと思っていますので、ぜひ協力をよろしくお願いします。

ーーお二人ともありがとうございました !

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