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日常生活の中にも、ささやかな推しを作りがちな人間です

ぱせりんです。画像の朝顔は、最高の朝顔のひとつです。長い。かっこいい。美しい。

みなさん、推しって、います?わたしはいます。います。わたしはこう、ね。プロ野球選手とか、役者さんとか、作家さんとか、そういうとこに推しがけっこう居がちですけど、日常生活にもいたりするんですよ。笑

実家らへんだと、バスの車内アナウンスが個性的な運転手さんとか。前に住んでたとこだと、最寄りのスーパーでテキパキとレジ打ってくれる長身短髪の店員さんとか。。

でも、そういうちょっとした推せるとかのレベルじゃなくて、もう忘れられないくらい推せて推せてたまらなかった最推しがいたんです。

今のとこの一つ前、家の裏に図書館があるとこに住んでたんです。

借りた本を手に持って歩いている方とかもいて、最初は、まあ図書館近いもんなー…とかぼんやり思ってたんです。

数日後、買い物に出かけるときに家の前でまた見かけてしまったのです!図書館の本を何冊か、手に持って歩いている紳士を!

え、この人めっちゃ借りてる???

雨の日は傘をさして、本は袋などには入れず、いつもと変わらず手に持ったまま歩く紳士!

それからも案外いろんな時間にいろんなとこで会う会う!!そしてその紳士の手には常に図書館の本!!

返しに行くの?借りに行くの?両方??両方です?両方ですね??いつもなにかしらの本持ってますもんね??

もうそこから、わたしは心の中でその紳士を「ハカセ」と呼んで、ハカセに会えるとラッキー、みたいな気持ちでいたのです。

「ラッキーパーソンみたいな感じの人がいて、ハカセって呼んでる」

旦那に言っても最初はわけわかんない感じだったのですが、ある日、商業施設を2人で歩いていた時に目の前に現れたのです。

そこには、ちょっと大きめな資料集らしき本を後ろ手に持っているハカセが!!

「あっ!あれがハカセ!!」と旦那にこっそり耳打ちしたら「えっ!?ホントだ!!」と、けっこう大きな声で反応されてしまって焦りましたが、ハカセは気付く素振りもなくどこかへ歩いて行ってしまいました。

旦那は「ホントにいるんだ…」と言っていましたが、私は「大きい本はああやって持つんだ…」でした。


それからコロナ禍で図書館が閉まってしまって、ハカセを見かけることがなくなってしまいました。

そして、図書館が予約のみで再開した初日、仕事に行く途中で自転車に乗っていると、そこには本を持って歩いているハカセの姿が!!

ハカセぇぇぇぇえ!!


声かけたかったけど我慢しました(笑)

「たくさん本借りてらっしゃいますよね。ずっと前から見ていて、勝手に元気をもらっていました、ありがとうございます」とは、さすがに言えないじゃないですか!(笑)不審者!通報されちゃう!


それからすぐ引っ越してしまったので、その日がハカセの姿を見た最後でしたが、きっと今もハカセは図書館の本を手に歩いているんだろうなあと、勝手に思いを馳せたりなどしています。





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