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幸せの分母を増やす、とは改めて何か

僕らが掲げている幸せの分母を増やすというモットーについて、ちゃんと理解できてない時期がありました。当たり前のようにそばにいて、どう捉えたら良いのか分からず、言葉の意味が薄れてしまうような感覚がありました。今はきちんと腹落ちしたものがあります。

しかし、自分の言葉でまとめたことはありませんでした。ですから、今回は幸せの分母を増やすについて掘り下げていきます。

そもそも、幸せの分母を増やすに辿り着いたきっかけは?

シェフには子どもが2人います。とある日、奥さんのママ友の方からsioのことについて聞かれました。

どんなお店なのか、どこにあるのかを答えていたところ、

『予約取れないし、高いからなかなか行けないですね』

と答えられて、自分のやっていることの小ささに気づいたと言います。もっとたくさんの人に自分の料理を届けるんだと思ったきっかけだったようです。

もう一つは、とある講演会で出会った一節が心に残っているようです。

カッコいいデザインは作れる。だけど、みんなに受け入れられるデザインは難しい。

ポップこそが、最強です。

カッコ良すぎても趣味が分かれるし、かわいすぎても違います。
本質的で、かつ、カッコいいデザインでなければ、たくさんの人に受け入れられないでしょう。シェフは改めてもっと自分の料理を見つめ直して、これまで以上にたくさんの方に召し上がっていただける料理を開発しようと思ったようです。

だから、僕たちは20,000円のコースだけではなく、500円のプリンも美味しく作ります。
フレンチだけではなく、居酒屋とすき焼き屋を展開しはじめました。これからもあらゆるジャンルをもっと美味しくするために、仲間を集めていくのです。

分子と分母の話

幸せの分母を増やすという言葉は、分母が増えたら、0に近づくのではないかというご意見を何度かいただきます。たしかに、分子が固定の場合はそう言えます。
しかし、フレンチをよく食べる人、洋食をよく食べる人ですとターゲットが異なります。様々なジャンルを展開することで、訪れるお客様の幅が広がります。なかなかsioに来ることはできないと言われてしまったことを改善するために、僕たちはたくさんのジャンルを展開しています。

対象となる分母を増やすことで、結果的に僕らの美味しいで幸せになる人の総和が増えていくのです。

幸せの分母を増やすという終わりなき旅

終わらない課題解決だからこそ、モチベーションを持ち続けることができる、とシェフはよく言います。終わらない旅だからこそ、走ることをやめません。振り返る暇もなく、ただ未来を見据えながら走り続けています。

命を削って、情熱を灯して、光と影と仲間を連れて、未来へ進んでいるのです。

とはいえ、人間だから勇気付けられたり、元気付けられたりしたい時もあります。僕はそんな時、ミスチルの終わりなき旅を聞きながら、歌詞と今の自分を重ねて鼓舞します。

一方、シェフは松岡修造のYouTubeを見ます。

そして、〆にゆずの栄光の架橋を聞くのです。

素晴らしいことを言っているのに、どうしてなのか笑えてきます。心にガソリンを補給したい時におすすめです。

さて、今日も一歩ずつ進んでいきます。

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