将棋とLoL

別に「e-sportsはボクシングと将棋を同時にしている」みたいなことを言いたいわけじゃないです。
(これを言ったのは格闘ゲームのプロだったと思いますが……)

将棋は1 VS 1、LoLは5 VS 5 という違いや、勝利の為に求められる能力は異なるという点はありますがゲームシステムから外れた部分における「勝つ為には」の考えに共通点が多くあるのでは無いかと思いました。

将棋は歴史も長く、多くの人間が血反吐を吐きながら人生を賭けて挑んできた競技です。
その中で生まれた教訓はそれこそ膨大な数がありますよね。
将棋指し同士の会話を聞いてると、特有の教訓が当然の共通認識である前提で自然と出てくるような気がします。

対して、LoLですが歴史は10年とそれほど長くはないですが全世界での競技人口やオンライン上で遊ぶという性質上 膨大なデータからの解析による研究が著しいものがあります。

面白い事に、「あ、これはアッチでも言われてるようなことだな」という物が多くあります。

一つ例を挙げると、将棋で良く言われる「廃指し」
将棋系Vの方でも廃指しをしてレートを下げたことを嘆いてる方も居ると思います。

これをLoLで言うと「2連敗したらRank戦をやめろ」になるでしょうか?
面白いデータがあります。
ある一定のレート帯(高すぎもなく低すぎでもないランク)ではありますが、
2試合連続で負けてしまったプレイヤーがすぐ次の試合を始めると勝率は約46%になり、2連敗後に5分休憩を入れたプレイヤーが次の試合をした場合は約53%、20分以上休憩を入れたプレイヤーは約50%という結果です。

連続で試合を続けると勝率が落ち込むのはティルト(精神的な問題で実力を発揮出来ない状態)に陥った為で
20分以上休憩を入れると平均値に落ち着くのはティルトが解消されたから、
5分休憩で勝率が高くなるのは、ティルトが解消されると共に直前の試合でウォーミングアップ効果があったからであろうと分析されています。

将棋指しはLoLで分析された情報を学ぶことで今まで知っていた教訓を深く理解することができ、実践につなげやすくなり、
LoLプレイヤーは将棋の教訓を学ぶことで、まだ周知されていない「ランクを上げるための武器」を増やすことができるのではないでしょうか?

何が一番言いたいかと申しますと、僕が好きな将棋とLoLをみんな遊んでくださいという事です。

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