君の名は。その1 ー 混ぜるシリーズ第1段。攪拌と混合ってなんで別の名前?

と言われて、はて、プラント設備的にどう違うんだろう?と考えてみました。

はい、「攪拌 混合 違い」でググってみましょう!

では話が終わってしまうので、ちょっと真面目に考えてみることにしました。

攪拌も混合も、攪拌機で槽内をかき回すので、混合でも攪拌されるし、攪拌でも混合されます。

では、「攪拌機」「混合機」と呼ばれるものは、それぞれどうしてそう呼ばれるんでしょう・・・?

すいません、ここで脱線させてください。

細かい話をすると、「攪拌機」「混合機」は、攪拌翼プラス軸プラスモーターのセットを表すので、タンクやベッセル(槽)などと一緒の場合(通常はこういう形でお目にかかることが多い)は、「攪拌槽」とか「混合槽」とかになります。「機」って、モーターなど動くものを表します。動かない混合させる設備は、同じ「混合き」でも、「混合器」になります。スタティックミキサーとか、電波の混合器とか。

動くのが「機」だったら、「機動戦士ガンダム」はredundantですよね・・・

なので、「攪拌機」「混合機」となんとなく呼んでいる場合は、それはたいがい「攪拌槽」「混合槽」のことを話しているんじゃないかな、と思います。

重箱の隅をつつくような話をしてしまいました、すみません。

では、本題に戻って、というか、話の本質は「攪拌槽はなぜ攪拌槽、混合槽はなぜ混合槽?」に戻りましょう。

ざっくり言うと、内容物の場合は「攪拌槽」、粉体の場合は「混合槽」と呼ぶことが多いのではないかと思います。

同じような「翼プラス軸プラスモーター」の構造のものを持つ機器で「攪拌」「混合」の別名称になってるのは不思議・・・

なのですが、形状は似たようなものですが、その機器の果たす役割が名称になるというのは往々にしてあることです。

その機器の目的が「攪拌することによって内容物の流れを促進し、化学反応や伝熱効率をよくする」とか「微少量の成分を槽全体に行き渡らせること」ことが目的であれば「攪拌槽」と呼んでいると思います。

そして「分量の大きく違わない2種類以上の内容物を均一に混ぜること」を目的にしたものを「混合槽」と呼ぶことが多いと思います。

液の場合、2種類以上のものを攪拌機で混合するのは効率的ではないので、スタティックミキサーなど、槽ではないもので混合するのが一般的です。そのように混合した後、化学反応の時間を十分にとるために(滞留時間の確保)、槽に投入します。そのままでは重力で成分が分離してしまったり、加熱冷却の場合は熱がうまく伝わらないので、その槽には攪拌機が付くことになります。

これが「攪拌槽」と呼ばれることになります。

粉体の場合はそのようにはいかないので、槽の構造の設備で混ぜることになります。

これが、「混合槽」と呼ばれることになります。

ざっくりですが、当たり前のようになーんとなく呼んでいる名前を考えてみたら、こういうことに落ち着きました。

なんですが、機器名称含め、名前って「先に言ったもん勝ち」なところはあります。あくまで「呼び名」なんで。

「今からお前の名前は混合機だ」

では。

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学部は工業化学系、研究室は化工研。医薬・化学プラントのプロセス/ケミカルエンジニア、流体解析、プログラミング。現在はCAEソフトのセールスエンジニア。 読み物こちらにも。 https://www.pixiv.net/member.php?id=35355899

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