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助産師キャリアのロールモデル探しは大変だ!

助産師になりたい、と一生懸命キツい助産実習を乗り越え、国家試験を乗り越え、いざ助産師になった後、そのさきにどんなキャリアや経験をイメージするでしょうか💐

新卒の時は、「とりあえずまずは大きい病院で、助産師として一通りできるようになりたい」と思う人が大半だと思います。分娩介助をたくさんして、ケアも独り立ちして、妊婦外来もできるようになって、リーダーを任せられるぐらいになって…とりあえず3年、5年働きたい、と最初の就職先を選ぶ人は多いと思います。一通りできるようになったら、忙しすぎない病院やクリニックに転職したい、と考える人もいるかもしれません。

私は地域周産期センターで新卒から3年働きました。そこで出会った尊敬する先輩の中には10年以上も同じ病院で働かれている人もいました。一方で、1年以内で、合わないと感じて退職していくメンバーもいました。既卒で入ってこられる方の中には、他の病院で小児科やNICUを経験していたり、バリバリ助産師としての経験を積まれて、引っ越しや家族の都合で病院を変えることになり、すぐに即戦力となるような方もいました。

そんないろいろな働き方、先輩後輩を見ながら「じゃあ自分はどうしたいんだろうか」と改めて考えると、私は産後ケアや、ゆっくり患者さんと関わることが好きで、忙しい病院勤務は長くは続けられない気がしました。
そもそも「病院を転々と変えても助産師としてバリバリ現役で働きたいかといえば、そうではないかもしれない…」と頭を抱えてしまう事態になっていました😞

なぜ頭を抱えてしまったのか…😞
それは、助産師としてバリバリ病院で経験を積み、自分の確固たるスキルを活かして継続的に医療機関で働くキャリアを自分は歩まないかもしれない、と自覚した時、「じゃあ他にどのような方法があるのか」ということが、全然情報がなかったからです🌀

istockphoto.comより

数値で見る助産師

実際に90%近くの助産師が、医療機関で働いています。
日本看護協会の資料によると、2019年の助産師総数は40,632名いるそうです。その中で一番多いのは病院勤務で60.9%、次に多いのがクリニック・診療所で24.5%、助産所・助産院が5.6%、看護師等学校養成所・研究機関が3.8%、市町村に3.5%、保健所に0.9%などの地方公共団体が続き、社会福祉施設0.1%、事業所0.1%、都道府県0.1%となっています。

病院、クリニック、助産院以外の場所での働く割合はどこもほぼ変わらず、かなり低いことがわかります。ちなみに0.1%というのは25名前後ということ…!
これは日本全国での数字ですから、助産師のキャリアをイメージするときに病院、クリニック、助産院、もしくは助産学校の先生という選択をする以外、そもそもまわりにロールモデルがいない、ということが十分にあり得ますよね🌀

実際、働いていた病院を退職すると、前の職場の方とのつながりは切れてしまいやすいですし、退職したスタッフがどこでどう働いているかなどの情報を得ることはなかなか難しいです…自分の職場で転職の話はなかなかしづらいですし…🌀

illustimage.com

POTE助産師コミュニティに入って気づいたこと

でも、全国の助産師同士がオンラインで繋がれるPOTEのコミュニティに入って、「最初は忙しい病院で数年働いて経験したい」と私を含め、多くの人が思って始めたはずなのに、その次にどこで働くか、そしてそれが今後どういう仕事に繋がっていくのかわからない不安は、多かれ少なかれ、誰しもあるんだ、と気づくこともできました💡✨

10年以上も病院で働いている助産師の方でも、ずっと大きな病院で忙しく働いていていいのか、もっとゆっくり患者さんと関われるクリニックに行きたいと思うこともある、とお話くださったり。
新生児科での経験もされた助産師の方は、やっぱり産後ケアをもっとやりたいと考え、地域の産後ケアに移られた方もいたり。

とても安心しました☺️自分だけが悩んでいるわけじゃないとわかったからです✨

自分の身の回りには、こうなりたい!と思えるようなロールモデルがいなくても、オンラインで繋がる人たちと知り合い、話をすることで、同じような悩みがあることが共有できたり、解決に向けた糸口が見えてくるかもしれないですね✨


最後にPOTE助産師コミュニティについて

勤務先以外の”Third space”としてご活用いただけるコミュニティです。
「ちょっと疲れたな」「もっと○○を勉強したいけど、勤務中は忙しくて中々聞くことができない」「嬉しいことがあった!だれかに共有したい」
そのときの気分で話せるようなテーマ別のお部屋を用意してお待ちしております♪

Instagramにて日々のお話会や勉強会の様子を発信しております!
産科医や麻酔科医、小児科医の先生をお招きしたり、医療機関以外の場所で働く助産師と出会い・コミュニケーションがとれる場として日々進化中💪🔥


特に最近では各地域でコミュニティを通した助産師同士のつながりも強くなってきております🌟

コミュニティ新規参加者も引続き募集中!(学生さんも大歓迎💕)
ぜひ気軽にご参加ください♪
助産師限定コミュニティ参加申し込み - Google フォーム



参考文献:日本看護協会 看護統計資料室: https://www.nurse.or.jp/home/statistics/index.html (2023.3.22閲覧)

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