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「助産師辞めたい」と思う時、私の支えになったこと

POTEに参加しています、助産師Kanakoです✨
近々、素敵な助産師コミュニティーのご案内があります。その前に新人助産師として働いていた時のことを思い出して書いてみたいと思います。

「もう辞めたい」と、助産実習中そして助産師として働いている時、何度思ったかわかりません😣
「助産師向いてないのかも」「先輩に怒られてばかりで申し訳ない」「忙しくて慌ただしくて自分が助産師としてちゃんとケアできているのかわからなくなってきた」と、いつも頭の片隅に悶々とした思いを抱えながら、なんとか勤務を終える…という日々だったと思います。

私はどちらかというと頭で考えてしまいがちで、実践に緊張しやすく、緊張するとすごく慌ててしまうタイプです😣
確実に手技やケアを行いながら臨機応変に対応する能力体力に度胸を持ちながら患者さんに丁寧に関わる助産師は体育会系の職場だな、と感じていました。 眠れない、休日も仕事のことを考えてしまって苦しい、不安でいっぱいで出勤することもたくさんありました😭

それでも私が助産師を3年間続けられたのには、新人の頃にはわからなかったけれど、日々仕事をする中で本当に少しずつ、
「先輩たちも、同じく大変なんだな、悩んでるんだな」
「先輩たちや同期が自分の成長を見ててくれるんだな」

と気付けたことが支えになったように思います🌈

医療者として責任を持ってケアをすることも、社会人として働き始めるということも、何もかも不安で精一杯の時、私をちょっと元気にさせてくれたものってなんだったかな、と思い返すと、 夜勤のお話タイムと、先輩との振り返りが浮かびます。
その2つをちょっと書いてみたいと思います。

今つらいと感じている助産学生さん、助産師さんに、届きますように🌈

夜勤のお話タイム🌃

夜勤はとにかく長くて、日中より少ない人数で対応しなくてはならなくて、基本しんどくて、出勤前は憂鬱でした。
でも、夜勤の時、少しだけ楽しみにしていることがありました。 夜、落ち着いている時間にナースステーションで、夜勤スタッフの先輩たちと世間話をする時間です。
カルテを書きながら、ぐずる新生児を抱っこしながら、「眠いね」「はやく夜勤終わらないかな」「朝まで頑張ろうね」なんて会話をして、日勤では忙しくてゆっくり話をすることのない先輩たちに「最近仕事のこんなことで困ってて。こんなことで悩んでて」と、話をしていました。

暗い病棟の、シーンとしたナースステーションで、ポツンと数人の夜勤メンバーでいると、少し気持ちが緩んで、ぽろっと本音を言いやすい雰囲気になっていたんじゃないかな、と思います。
そんな時、先輩から「私も同じことで悩んでたよ」「そういう時は慌てちゃうよねわかる」「それはひどいね大変だったね」と言ってもらえると、そっか、私だけじゃないんだって思えたりして😌

私からの相談の一方で、先輩たちも愚痴がとまらないこともありました😌 あの先輩が苦手、この前こんなことがあってつらかった、困った、とか。あの患者さんの急変が大変だった、とか、ただの女子会です😎
聞いていると、先輩たちはこういうところを改善したいと思ってるんだな、とか、あの緊急対応の裏側はこうだったのか、と勉強になることもありました🌈
世間話が好きな先輩たちと一緒になると、夫や家族の愚痴、子育ての大変さ、婚活、転職についても話したりもしていました。 そういえば、1年目の時には、先輩が勤務何年目なのかとかも知れたのは、夜勤でした。日勤ではそんなことを話している暇もなかったです。

いくつもの病院で看護師・助産師経験をされてきた寡黙な先輩と夜勤が一緒になったとき、いままでの病院と今の病院の違いや、前の病院で経験したことなどを教えてくれました。「ここで何年かやったらどこでもきっと働けるよ」とその先輩が言ってくれたことがとても支えになりました😊

夜勤のお話タイムは、ナースコールが鳴れば、ケアのために病室にこもる必要があれば、途切れてしまう時間だけれど、 夜勤が終わって次の勤務で先輩に会ったとき、親近感が湧いて、「この前はどうも」みたいな合図を送り合うのも、ちょっと楽しい時間だったなと思います😌

先輩との振り返りの時間🗒


初めて行う手技をした時、分娩介助をした時、初めての疾患を受け持った時、授乳ケアで困った時、夜勤明けは、特に新人の時は勤務後に一緒に対応した先輩と振り返りの時間がありました。
正直できていなかったことを言われたり、知識不足を責められたりするのはつらかったです😣
でも、仕事ができる先輩が1対1で自分と向き合ってくれている、と思うと、自分の中でできなかったとモヤモヤして帰るのではなく、指摘してもらうことは有り難いとも感じていました。

正直、自分にとって一番難しいことだとも今も思っていますが、自分が責められている、役立たずだ、と怒られているのではなく、 私が慌てていたあの時、先輩はどんな判断をしていたのか、手技のどこを直したらよかったのか、忙しい時にどうやって仕事を回したらいいか、次同じ失敗をしないためにはどうしたらいいか、という次に向けて何をしたらいいか、という部分だけを覚えておこう、とすると少しだけ楽になれました。
誰かに怒られると、強い口調で言われた、呆れられた、困らせてしまった、もうダメだと感じてしまいやすい自分にとっては、そうやって受け取ることは本当に難しかったのですが、仕事として助産師をする上できっと大事な気づきだったと思います🌈

振り返りは悪いことばかりではなく、先輩がふっと優しい言葉をかけてくれたり、マニュアルに載せるわけではないけれど働く上で大事なこと、ちょっとしたコツ、日頃私をみて感じてくれていることを、そっと教えてくれることがありました🌈


私には今でも忘れられない先輩からの言葉があります。

「自分の勤務内で十分なケアができないって思ったら、それを相談していいんだよ。皆できる範囲はそれぞれだし、1日で患者さんも全部覚えたりできるわけじゃないんだし」

患者さんの授乳ケアで困っていた時、その日はこれができた、で十分だと教えてくれました。

「夜勤の自立は、自分で受持ち患者の全部ができることじゃないよ。大切なところはきちんと自分でやって、他の人に任せられるところは頼んでやってもらったり、持ちつ持たれつができることだよ。」

夜勤一人立ちが不安と話をしたときに、こう言ってもらって、少し楽になりました。

「いままで積み重なってきた家族や本人の問題を、入院の1日で全部変えられないよ。今自分ができることを考えて向き合ってみたらいいよ」

真面目な私は、重い問題を抱えた患者さんに気持ちごと巻き込まれそうになり、そのとき冷静に教えてくれた先輩の声がありがたかったです。

「あなたはきちんと患者さんと向き合えているよ。そう言われたことを上の人にすぐに相談してくれてありがとう。私が対応してくるね」

メンタルが不安定だった患者さんに思いがけない攻撃を受けて落ち込んでいた時、リーダーの方はありがとう、と言ってくれました。

忙しいめまぐるしい臨床の現場の毎日のなかでは、自分自身もアワアワとしていますが、同時に先輩達だって追い込まれてて必死で、ピリピリイライラしている時があります⚡️

夜勤のちょっとしたお話タイムや、振り返りの時間をゆっくり持てることはなかなかないかもしれません。それでも私が少しずつ仕事場に慣れ、相談できたり自分らしさを出せるようになるためには、すごく大切な時間だったと思います。


↓さて、ここからPOTEの代表者さんにバトンタッチです!↓

今読んでくださっている学生・新人のみなさんにもそんな先輩がいることを願っています。
そして、新人が少なかったり、忙しさから先輩にも余裕がない職場などで、「自分の職場で気を許して相談できる先輩がいない・・・」というみなさまへ。

\助産師限定のコミュニティを用意しました/


助産師限定コミュニティのご案内

いつも産科を支えてくれている助産師のみなさんが少しでも前向きに、そして、笑顔になる瞬間が増えるようにという想いをこめて、「8月8日」にオープンします😎
笑いの日(8月8日 記念日) | 今日は何の日 | 雑学ネタ帳 (zatsuneta.com)

コロナ禍になってからは特に、プライベートでご飯に行ったりできず、休憩時間も黙食で、なかなか同期とも先輩ともゆっくり話ができる時は減ってしまっているのではないでしょうか。 愚痴や不安をSNSで一方的に呟いても、解消しきれないモヤモヤは頭の中を占めてしまうかもしれません。

そんなとき、ふらっとこのお部屋に来てみてください♪所属も年次も住んでいる地域もバラバラの先輩助産師が待っています!

院内で相談するときの
「告げ口と思われるかも、告げ口されるかも」
「仕事ができない子だと思われるかな」
といった不安も職場外のコミュニティでは心配ありません。

また、このコミュニティに賛同して参加してくれた先輩助産師はみんな
「自分たちの代から新人教育を良くしていきたい」
「学生や新人のために何かしたいけど、1人では難しかった」
と話してくれたやさしくて志の高い先輩ばかりです。
気の合う先輩が見つかったり個別で相談を希望される場合には、1対1でお話できる機会と場合によっては最適な先輩のマッチングもいたします^^

”先輩に怒られないように・・・”
ではなく、自分は助産師としてどうありたいか?を改めて考える場としてもご活用いただけたらうれしいです。


最後に先輩助産師のみなさま!!


後輩サポートのほか、先輩助産師にとっても心地よい場所になることを願っています。
「転職を考えていて、転職経験者の声が聴きたい」
「今は病院に勤めているけどクリニックの働き方ってどんな感じ?」
「結婚しそろそろ妊娠も考えている。どんな働き方の選択肢があるだろう。」
「自分自身の病気や親の介護が始まるかも。仕事を辞めずに働き続けるにはどんな制度があるの?」
そんな先輩助産師の声にも寄り添い、知識面のレクチャーを提供する場にもしていきたいと思っています!


ぜひ登録だけでもどうぞ♪

入会特典もご用意しております!
ご興味をお持ちいただいた方はこちらのリンクから申請をお願いいたします!
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その他、登録前のご質問などはこちらまで!
ご都合のよい方法でお気軽にご連絡ください!!💛
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