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部下が成長しないのはマネージャーが「蓋」をしているからなのではないか?

「人が成長するかどうかは、マネージャーがその部下に"蓋"をしていないかどうか」

そんなことを最近強く思うようになりました。

前提として、スポーツでも仕事でも勉強でも、活躍する人は「個人」で自分を奮い立たせ、やり切る力があるかどうかが重要だと思います。

ただ、せっかく成長する余地があるのに、結果的に成長角度が低い、という場合は「マネージャーが部下に蓋をしてしまっている」のだと感じています。

どういうことかというと、こんなパターンがあるとします。

(1)現状の状態から「妥当」な目標設定をする
これは至極一般的な考えかと思いますが、少しストレッチをすれば達成できるような目標を立て続ける。このやり方自体は問題ないのですが、少しだけストレッチをした目標に向かって走り出すため、この目標に対して大きな達成をする事はありません。また、結果的に達成率が80%程度となると前月と何も変わらない結果となってしまうため、成長率は鈍化します。

(2)能力を大きく「凌駕」する目標設定をする
これは、感じ方ひとつで「無謀」と捉えられてしまうかもしれませんが、この「無謀」な目標設定をすることによって、とてつもなく力を発揮するメンバーもいます。無謀と言うのは、前述した(1)よりも2倍、3倍程度の数値を指します。

先日オリンピックがありました。メダル受賞者のインタビューで、

「●●さん(コーチ)がいなければここまで辿り着けなかった。」

と話す選手が多いです。これはコーチに対しての感謝の念はあるかと思うのですが、コーチが選手に対して「蓋」をすることなくマネージメントをしたからだと思っています。

これを仕事に置き換えると、あなた(マネージャークラスの方)は部下に「蓋」をしていませんでしょうか?またあなた(部下の方)はマネージャーに「蓋」をされていませんでしょうか?

・妥当な目標設定をする
・チャレンジの機会を最近与えていない
・同じ仕事をずっとやり続けさせている
・部下が失敗しないようにマネージメントをしている
・過去に在籍していた社員よりも少し高い目標設定をする

これでは部下が爆発的に成長をすることはないかなと思います。

「いやいや山根さん、最近の若いメンバーは価値観が変わってきていて、過去みたいなものすごく働くことに対しての…」

というご意見はあるかと思うのですが、それはメンバーのためになるのでしょうか?若いうちに大きなチャレンジをすることに慣れさせておかないと、そのメンバーはその後成長をしていかないかと思います。

また、過去には成長率は高かったが、自立して一人でスポーツ/仕事をすることが多くなったら、成長率は鈍化した。という事象が発生していた場合は、良いコーチから離れている可能性が高いです。これはよく発生することですね。

彼らの能力を大きく凌駕するようなチャレンジを与え続けることが会社の役割だと思いますし、また個人的にも周りのメンバーには大きな成長機会を与えたい。

失敗しても良い、というか失敗しなさい

と伝え、自信を持ってチャレンジをすることができる環境を作ることがマネージャーとしての務めなのだろうなと思った月曜日の朝でした。

では、今週もがんばりましょう!

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