ASD受動型を、ただのメンヘラで片付けないで。
昨年の今頃、仕事を生まれて初めて実質のクビ?になった。
(契約社員で、障害をカミングアウトしたら休職中給与は払うので、契約期間満了でおわりとのこと。)
なんか、悲しいと言うより笑えた。
これを機に、そろそろわたしのアスペみが強い、退職パターンをそろそろ卒業せねばと、分析しているといろいろ共通点や課題がわかってきた。
お恥ずかしながら、私が今まで仕事を辞めてきた本当の理由はこうだ。
1つ目の仕事は、いろんなチーム内の雑務をやらされて、チーム内1の出勤率にも関わらず、ささいな仕事を断ったことが大きな怒りを買い、お局おばさんにチームワークがないと言いふらされ、辛くなって辞める。
2つ目の仕事。これまた、事務と謎の企画関連全てをいつの間にか兼任することに。初期から、アスペ由来の表情薄めが、裏目に出て、代表の女に目をつけられてしまい、態度がでかいと難癖をつけられ、我慢していたが、ある日あなたの奴隷でないとうっかり反論したことから、徹底的に潰された。
3つ目の仕事は、アスペみ強すぎて、キチガイ系ディレクターを怒らせたり、メンヘラビッチAPにいびられる一方、番組の偉い人の実質秘書になり、多少のご加護のもと、なんとか生きながらえる。
それゆえ、可哀想な人、でも使い勝手はいいよね、と言う結果、お問い合わせセンターと化し、実務は伴わいまま、時間だけが経過。
気づけば、要領のいい同期や器用な後輩に抜かされ、もっとちゃんと仕事がしたいと抗議するも、無能なお前が悪いとパワハラ受け続け、本当に自分がおかしいのかなと思って、ヤケクソでWIASを受けた結果、発達障害が発覚。情けなくすぎて、自らカミングアウトし、自爆。
これだけ並べると、本当に性格がわるいだけじゃん。としか見えないけど。
私はメンクリで、ASD傾向が非常に強いADHD併発型。と言われた。
勝手な印象なんだけど、ADHDは、おっちょこちょいだけど人間味のある可愛らしい感じ。ASDは本気のコミュ障。
みたいに認知されているように思っていて。
アスペみが強いと医者に言われながらも、ASDについて掘り下げるのが怖かった。
コミュ障って、認めたくないもん。
でも、私の人生うまく言ってないなぁと思うのは大概、ASDの特性だと思うので、冷静に振り返ってみた。
調べてわかったのが、アスペルガーには
受動型、というのもあるらしい。
ああ、これだと。
今まで振り返ると、どれも爆弾発言をして自滅してるけど、いつも真面目ないい子だよね。から最初は入る。
だからやらかしても、頑張ってるから、と擁護してくれる人もいつも一定数いて、助けられていたので、完全村八分にはならなかった。
でも、わたしが頑張ってるのは真面目なんじゃない。変なやつと思われるのが怖くて、求められたことをニコニコやってきただけ。
でも、本当は嫌だけど、怖くてやってることが多いからいつか限界が来てバーストする。
診断されてから一年くらいなんだけど、それを本で知って、やっと腑に落ちた。私は間違いなく受動型。
いつものパターンを言うとこんなかんじ。
第一段階
うまくやるためにいい人を演じ続けてきて、なめられる
第二段階
こいつに何頼んでも大丈夫。と認知され、膨大な仕事量を抱え、不満が溜まっていき、お酒を飲んで、愚痴りまくるなど奇行が目立つ
第三段階
そろそろ限界が近づいて、ある日突然断ったり、本当のことを言って驚かせて、いつもへらへら言うことを聞くギャップに引かれて社会的信用を無くす
で、もう、メンヘラなんだから。やらかしたな。(とは言わないけど、そう思われてる発言を受ける)とメンヘラで片づけられてきたけど、そうじゃない。
立派な障害者の行動パターンだ。
メンヘラなら、加減を知ってる。
社会的までには信用を無くさない。特定の執着してる誰かに、だけ意図的にやるのだ。
わたしのは、意図的というより、衝動的だ。
本能、というかんじ。
こんな感じで、
1人で溜め込んで自滅してを繰り返すしたくない!
と思う一方、また、会社という組織に組み込まれると、同じようなパターンに陥りそうで怖い、けど、ここで働かなくなるのもこわい。そこでたてた対策がこちら。
アルバイト。
今は似たような出版業界のアシスタントをしている。
なぜ、そうしたかという理由は下記の通り。
1.今後の出世に響かないアルバイトなら、こういう業界の闇を忘れることなく、冷静に客観視できるし、万が一失敗しても自分も会社もお互い傷が浅くて済む。
2.時間で管理されるアルバイトなら、理不尽なオーダーにもシフト的に無理なものは無理、と「断る」習慣をつけられる。
最初は、この業界特有の
あなた、〇〇になりたいなら〇〇しないと。
という言葉に動揺したり、あいつダメと言われるのではと怯えていたけれど
1.時間内しか電話に出ない(あまりにもしつこい時は別の仕事を入れていると断る)納期より早めに出して、直前に来た仕事は断る
これを徹底した。
嫌な気持ちになることはあるけれど、
私は、不当な扱いを受けません、と意思表示することで、理不尽なお願いも数は減っていた。
1年間、トライアンドエラーを繰り返して思ったことは、わたしはあなたがたの所有物ではありません、と意思表示をしながら、仕事を着実にやっていけば、ASD受動型の困難対策はできるということ。
メンヘラだねぇ。と大人になっても言われ続けている人。
それなりにいい子、と言われてるけど仕事うまくいかないって人。
そんな人はアスペルガー受動型を自覚しないと、他人のために生きる人生になってしまう。
あくまで個人の体験を、アスペのわたしが、アスペなりに頑張って客観視してきた1年を通して感じたことなので、全ての人には当てはまらないかも知れないけど。
こんな、悲しい思いをする人が増えないように。
もし、こんな想いをしてる人がいるなら、自分の人生を生きてほしいな。
私もちゃんと私でいたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?