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あなたの身体は素晴らしい!めちゃくちゃ偉い!サイコー

めったに会うこともない親戚のおばさんから熱烈にすすめられて、漢方専門外来に通っています。

母「とにかくじっくり話を聞いてもらえるし、従妹の〇〇ちゃんはそこの先生にかかって45歳で妊娠できたんじゃって!」

うん・・・今見ず知らずの他人に特段語りたいことはないし、これ以上薬増やしたくないし、直近で妊娠の予定もありませんし、むしろお母さんの更年期診てもらった方がいいんじゃ・・・

しぶしぶのしぶで行ってみた漢方外来。先生はもともと権威ある大病院で婦人病の専門医をされていて、今は西洋医学と東洋医学の両方の知見を活かして日本でも数少ない漢方専門外来をされているそうだ。

事前検診を経て病室に入り、女医さんにお腹のエコーで子宮とかを見せられる。「どの臓器もきれいですよ~」

カーテンの向こうからいかにもおじいちゃん先生がニコニコしながら現れる。開口一番「あんた相当頑張ってきたんじゃなー お腹のドクドクにそれが現れとるわ。ずーっと気を張り詰めてファイティングモードだったんよ。」

涙が溢れて止まらなくなりそうだったのでとりあえず息を止めた。

先生「診察の前にトイレいってな。すっきりしてから入っておいで。」

トイレの中で声をあげて泣いた。

もう大丈夫、オトナだし何もなかったような顔してやるぞを意気込む。

先生と話しているうちにまた涙が溢れて止まらなくなる。

先生「あなたがそうやって涙を流すことも治療の一環やからね~」

ずっとみぞおちのあたりがドクドクする現象があって謎だったのだけれど、先生いはく「そんなところに太い血管はない。気持ちをため込んでいる証拠よ。」と。知らんかった。自分がそこまで切羽詰まってたなんて。

その後も先生はひたすら肯定してくれる。

血液検査でたくさんの項目をチェックされたが、自分の身体が日々いかに働き、微妙なバランスを保ち続け有能に働いているか、とくとくと解説された。自分の病気は治療の副作用で健康な細胞にも影響を及ぼしてしまうと言われているのだが、数値結果は健康そのもので、そのことがいかに素晴らしいか、一項目ずつ丁寧に解説してくれた。(情報量が多すぎて書ききれない)

普通、病院では検査結果に問題なければ問題ありませんでしたで終了。異常があればこういう処置をしましょうというルーティンで、この医療大国ニッポンの理にかなっている。けど本当は「何も異常がない」ことがいかに素晴らしいか、人体を構成する60兆の細胞が自らを生かすために活躍していることがいかに素晴らしいか、ちゃんと説明してくれる先生は数少ないだろう。多少異常があったとて、臓器たち、細胞たちはそれを補おうと力を結集して頑張ってくれているのだ。

60兆ですよ・・・もはや宇宙やん。人体だけど、人知超えてるやん。

正直医学素人がちょっとググったりなんだりして、健康のことをわかった気になって色々心配しても仕方なくね…という気分になった。だって私が足りない脳みそでダラダラ考えている間、60兆の細胞さんと臓器さんたちは、自らを健康にしようと無数の判断をくだしているのだ。なんてすばらしいことなんだろう。生きているだけで丸儲け。

でもそれでも病気になってしまうのはなぜ?という謎も尽きない。人体って面白いなぁ。

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