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PodheroはポッドキャストのNetflixになれるのか?

オリジナル記事からの転載。

今月は日本でもPoddogという新しいポッドキャストアプリがリリースされましたが、海外ではPodheroというアプリがニュースになってました。


ポッドキャスト配信者の97.2%がマネタイズできていない現状を見て、ポッドキャスターのマネタイズを手助けするようなサービスとのこと。

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Podheroは月額5.99ドルの定額制のサービス。そのうち、4.99ドルが購読しているポッドキャストに分配され、1ドルがPodheroへの支払いとなる。なお、Podheroへの支払いを行わず、4.99ドルだけ支払うこともできる。ちなみに、1ヶ月は無料の試用期間が用意されている。

つまり、Netflixのようなサブスクリプションサービスとなるわけだが、違うところは、ポッドキャストは他の場所では無料で配信されているものだということだ。他では無料で聴くことができるコンテンツをユーザーがサブスクリプション契約するかどうかが問題だろう。

Patreonのようなサービスでマネタイズを行なっているポッドキャストもあるが、そこでは支援者のみにボーナストラックを提供することができるのだが、そのような機能は今はないようだ。

リスナーの善意に任せたサービスとなるわけだが、成功するかどうかは注目だ。

ポッドキャスト視聴アプリとしての機能は?

他のポッドキャストアプリとの大きな違いは、他のユーザーをフォローして、他のユーザーの聴いているポッドキャストやオススメするポッドキャストがわかることだ。この辺りの機能はBreakerというアプリと類似している。

正直なところでは、まだBreakerのほうが先行している分、使いやすいところはあるかもしれないが、ある程度、必要な機能は揃っている。

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登録時にApple Podcastsから購読番組を移行するかを聞かれる。後から実施することも可能だ。試してみると、Apple Podcastsでサブスクリプション登録している番組を検索し、チェックしたものをインポートすることができた。

ただし、すべての番組が移行できなかったので、リストを完全に引っ越すことはできないようだ。うまく移行ができなかった番組も、Podheroのアプリ内で検索すると出てくることはある。番組名や配信者名で検索でき、日本語の検索も可能だ。

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番組の購読ボタンを押すと、通常は登録済みというような表示になるのが多いが、Podheroでは「Supporting」という表示に変わる。デフォルトでは「購読=サポートする」ということになるわけだ。自分の支払った購読費はこのサポートする番組に分配されることとなる。

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なお、「Supporting」ボタンの下には、自分がフォローしている人が購読していると表示される。

購読ボタンを押すと、下からメニューが現れてカスタマイズができる。
「Notifications」をオフにすると更新があったときの通知を切ることができる。「Auto Download」をオンにすると、新しいエピソードが端末に自動ダウンロードされるようになる。「Support」をオフにすると購読はするけど支援をオフにすることもできる。また、購読していることを知られたくない場合は「Private」をオンにすることでリストに表示されなくなる。
なお、アカウント自体をプライベートにすることもできる。

自分のプロフィールページのURLも発行され、ブラウザで表示されるので、知人に知らせて購読しているポッドキャストを共有することも簡単だ。

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また、ポッドキャストのエピソードごとに「Recommend(いいね)」ボタンがあり、押すと下記のようにコメントを入力し、同時にTwitterやFacebookに投稿できるようにできる。Facebookは直接ではなく、コメント後に投稿ウインドウが出てくる感じだ。

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なお、これらの機能はBreakerでも同じようなものがある。現状では先行している分、Breakerのほうが分があるかもしれないが、Podheroのサブスクリプション機能でポッドキャスターに支援できる世界が広がることは期待したい。ただ、最初にも書いたように他では無料で聴くことができるコンテンツ。そのようなものに、どれくらい契約者が増えるのかが注目したいところでもある。

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