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ワクチン注射針受注 Retractable Technologies(RVP) 最新決算2020/11/16


Retractable Technologies社は米政府よりワープ計画の一環として注射針の受注をしています。

こちらの会社が11/16に、ワクチン用注射針の受注分を含んだ初の決算を発表しましたので、簡単にまとめます。

年初来の株価はこちら
比較対象
 赤:QQQ
 紫:ARKK
 黄色:QCLN

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決算発表(2020/11/16)

簡単にKey項目を表にしました。

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売上:$27M (vs PY $11.6M)

・米政府とは$84Mの契約、そのうち$13Mを今期計上
・残りは来年の5月にかけて分納し、計上

GP率:51% vs (vs PY 32%)

OP:$10.3M (vs PY $980K)

つまり、売り上げは133%伸びGP率が改善した結果、営業利益が10.5倍になったということです

せっかくなので、政府向けの受注とそれ以外のものを比較してみましょう。通常のビジネスはGP率 32%に対して、政府向け受注はGP率 72%です。ぼろ儲け過ぎます。

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結果としてEPSは対前年比 10倍になりました。

PL

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EPS

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セグメント別売上

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雑感

ワクチン用の注射針の受注は既に発表済みで価格に織り込まれているはず。受注額は発表されている額と変わらずの計上予定となっていました。今回の決算で見たかったのは、GP/粗利率です。めちゃめちゃ安く納めなければならないとかあると嫌だな、とか、その逆もあるよな、と思い、確認したかったのです。

その結果、ワープ計画事業はくそぼろ儲けビジネスということがわかりました。もちろん、このために生産設備増強して、この特需が終わったらどうすんのよ?とかいう迷惑料も含めてのこの価格かとは思いますが、かなり儲かる事業のようです。

また、なんだかんだ言って、この会社は中国生産(外注)しているようで、PPEが中国から入ってこない=>そのために米国企業から調達するんじゃい、と言って米国企業を選んだはずのワープ計画、結局生産は中国へ丸投げで、実質が伴っていないなぁ、というのが感想。ということでRVPにとっては、儲け終わった後の生産設備償却の問題はございません。迷惑料なんていらないよと。

いずれにせよ、このぼろ儲けっぷりを確認して、やはり買い増そう、という最後の一押しになったのでした。しかし、所詮これは特需ビジネス、ドーピングが切れたら普通の姿に戻ります。株価としてはどのような動きをするのか、ワクチン株の動きを見ていると、通常のビジネスとは関係ない需給関係が支配的で動くように見えますので、いつ売ったらいいのか、火傷しないように気を付けましょう。

以上です。

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