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Stones and EggChicken|和泉涼太

Q+のこの前の公演「夢中/滑稽」を終えても、夢中と滑稽については屡々考えてて、それらを、んーそうだね、原因と結果として関係付けするなら、人が夢中な姿の何れが滑稽に見えてしまうのはわかる、夢中だから滑稽になるって因果関係ね、ただ俺は滑稽心を持って生まれたからこそ夢中になれる、と思ってて、鶏か卵の話じゃないけど、滑稽が先、つまり原因で、夢中になれる素質、才能があるから、結果、夢中になれる、と思う。滑稽心、俺が滑稽心と付けたのは、夢中の多くは、他人から見たら理解できないこと、馬鹿馬鹿しいと言われることが多いみたいだからさ、夢とか夢中の貴さに対しての皮肉や反骨をさすった、あと話の流れ的。

なにかに夢中になれない人っていると思う、夢中な心を持たない持てない人は、つまり滑稽に出会えない、滑稽心がまったくないのか、弱いか、働きかけないか、で夢中になれないのでは、と思う。

滑稽心は夢の欠片みたいなもんで、その欠片を持って生まれて、パズルみたいにその欠片を何れの形に作りあげるのに夢中になってると、滑稽と映ることがあるんだろう。人が夢中になってる姿を笑ってんじゃねーよ。

さっき、原因と結果と言ったけれど、夢中は過程にも属して原因にもなりうる、滑稽は結果に属する、でまた、夢中になるってね、ループすんだよ、つまり、夢中滑稽は繰り返す、鶏と卵みたいだね、どっちが先とか野暮ったいぜ、じゃあ、夢中滑稽に関係を付ける意味なんてなかったね、まあいいや、繰り返す、リフだよ、リフレイン、ロール、エッグチキンロール、ロックンロール。ロックなんだよね。わかるね。ロック。

滑稽心は宝石の原石みたいなもんで、夢中はそれを磨く行為。その磨く行為こそ、人間にとってすごく大事なこと、人はその石を持って生まれてて、何れの行為をしたり、働きかけをする、その方法は一種の秘密。

特別なんだ、夢中になることはね、
俺はずっと夢中になり続けるだろう。
さらにさらに夢中になるだろう、ならなきゃね。

俺はその心を持って生まれた。
使命だよ
そして
俺は強く働きかける
それが俺の日常、
じゃなきゃ、
俺は夢中/滑稽の晴太を演じていないし
いま俺は役者をしていないし
誰かに夢中になったりしてないし
今の俺のこの感情には出会えていないだろう。
そして
『不思議の部屋のアリコ』
を書いていない。

今回の俺の作品「不思議の部屋のアリコ」の世界の人物は、その滑稽心を持つ人間が登場し、自分に働きかけ、夢中になり、輝いている。

そういった話だね、
シンプルなお話だよ、
日常のお話、
恋愛のお話。

お楽しみに!
よいお年を!

和泉涼太(不思議の部屋のアリコ 作/演/役者)

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