SNSと自己愛・自己肯定感の関連性まとめ
こんにちは!
ついに最後の記事になりました!!!今までの記事はこちら。
今回は、私たちの研究のまとめをしていきたいと思います。
私たちの研究テーマは「SNSと自己愛・自己肯定感の関連性」です。
SNSで称賛、共感などされる経験は、現実でされる経験よりも自己愛が上がるのか?という疑問のもと、研究を進めてきました。
SNSと自己愛・自己肯定感の関連性①のブログの通り、私たちの仮説は、
「SNS上で称賛される経験のほうが現実での経験よりも自己愛傾向が高まる」
です。
結果は、自己愛を因子ごとに分けたうちの対人操作の合計のみ、SNSのほうが有意に高くなりました。
対人操作とは、対人操作や傲慢な態度を取ることで、自分のことを有利にするために相手を操作しようとすることや、相手を見下している態度のことです。
それ以外の自己愛傾向尺度の項目と自己肯定感の項目では有意な差は見られませんでした。
しかし、現実のAさん・SNSのAさん共に回答者自身より自己愛・自己肯定感尺度の結果は高まっていました。
現実のAさんとSNSのAさんとの比較の結果としては、自己愛の中でも優越性と自己顕示は優位ではないが、対人操作では有意でした。
対人操作においては、SNSのAさんの方が現実のAさんよりも自己愛傾向が高くなっており、私たちの仮説は少しだけあっていたということになるでしょう。
つまり、
SNSの方が相手を見下していると捉えられてしまう傾向が高いことがわかりました。
相手に認められる効果は、現実もSNSも変わりません。
そのため、
コミュニケーションツールの違いではなく、
コンテンツが重要であると考えました。
本来ならば、SNSを利用していない人を対象にSNSの成功体験をしてもらい、自己愛・自己肯定感の高まり方の経過を調査したかったが、
大学生が対象の中心であったことやSNSの普及により、SNSを利用していない人が少なかったため、仮説という方法をとりました。
機会があれば、こういった長期的な研究に取り組みたいです。
以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!!!
Special Thanks 石川先生
2年間ありがとうございました!!!♡