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ボールパーク化を目指さない日立台の行き着く先

サッカーライターである宇都宮徹壱さんのこちらのコラム

いやいやサッカーファンのあらゆる理想を一途に具現化したような夢のようなスタジアムですよね吹田スタジアム。このインパクトは凄まじくここから全国各地にサッカー専用スタジアム推進の流れが加速したように感じます。サポなら渇望してしまいますこんなスタジアム。そういえばフロンターレの名物広報であって2020年東京五輪競技大会組織委員でもある天野春香さんは某番組でフロンターレはファンサポがスタジアムで色々楽しめるアメリカ型のボールパーク化を目指しているとおっしゃってました。いわゆるファンサポーターファースト理論ですね。そしてJリーグもアジア戦略をはじめとするJリーグにおけるブランド向上を目指しこういった流れによりファンサポの拡大を目指しているという現在の流れでしょうか。

はてさてこうしたJリーグ全体の流れの中での我がレイソルさん。議事録における日立台の現状と今後について大きな発展はみられず、またファン拡大路線には進まないということであります。ボールパーク化の流れではなく試合内容、あくまで結果によってサポやファンを満足させるという主張をかたくなに曲げることなく突き進むという事です。

コロッセオ日立台

劣悪な環境であってもそれをものともしない屈強な熱い情熱を持ったサポが集まる場所で試合を行う日立台。相手サポも劣悪な環境ながらもピッチの空気をダイレクトに感じられるという事で応援に熱を帯びた状態で行われる日立台の試合はコンパクトさも相まって高めの収容率と高い熱量のサポが集まる結果、ボールパークではなくそれこそ闘技場コロッセオな状態になってると感じます。

試合開始前に行われるBorn in the USAそしてイングランドからの流れはまさに闘いの舞台が始まる前兆の高揚感を日立台全体が奏でておりピッチの近さやサポの高い水準の熱量も重なってまさに剣闘士が闘うようなあの独特な空気が生まれるものとなります。

ある意味これにハマる人はとことんハマるのですが、悲しき事にあの低い水準の観戦環境は万人には勧められないものであり、ファン拡大は苦戦する現状。そして結果的にですがチーム側の戦力強化重視の方針がコロッセオというものを生み出してしまっているのだなと憶測ですが感じる次第にございます。

いわゆる通好みの存在なんですよねレイソルって。万人に広く勧められない商品みたいな存在。

宮崎駿の映画は100人が1回は見る。
押井守の映画は1人が100回は見る。

そうレイソルはジブリ作品ではなく押井作品なんです。トトロやラピュタではなく攻殻機動隊や映画版パトレイバーでありゲームでいえばマリオやスマブラみたいな王道ゲームではなくロマサガに代表されるスルメゲーという通好みのマニア向け、100人が1回遊ぶゲームではなく1人が100回遊ぶゲームのような存在なのです。昨今のファンサポーターファーストの流れの逆方向を行くチーム方針や日立台の現在地などを考えていくと今後より一層レイソルと日立台はマニア向けな存在になっていくものでしょう。

そりゃあの空気にハマってしかもあの日立台の空気が大きく認知されていない現状を嘆く方も多いのかもしれませんがレイソルはどちらかと言えば通好みであり万人受けしない存在であって今後もそういった流れであると自分も心に刻んで今後レイソルと向き合おうと思っています。

ただ前記事にも記しましたがせめて将来的にバクスタにだけは屋根をつけてほしいと願ってる次第です。いくらマニア向けであろうとも行き過ぎた先鋭化はろくでもない末路になるのは避けられない未来であり少しでも新規の余地は残すべきだと思いますしコンパクトであろうとも日立台のちょっとした拡張とバクスタの屋根はそういった新規の余地であると思う次第です。まあ末端のいちサポが考えるような事を瀧川社長をはじめフロントが全く理解してないわけがないとは思いますが。

それにしてもファンサポーターファーストではなくプレイヤーファーストを謳いながら18シーズンみたいなあの予算と戦力でトチ狂った監督交代や内部混乱の果てに降格しているようでは瀧川社長が信任を得られるわけがねーよなと思ったり思わなかったり。

ちなみに攻殻機動隊もロマサガも自分大好きです。例のスルメゲー大好き人間であり、こう考えるとやっぱりレイソルサポであることも必然なのかなと感じる次第であります。

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