自分の距離について
人生の諸問題とはすべて距離の問題であるということが可能なのは、問題というのがすべて程度の問題だからであって、言い換えたに過ぎないのだけれど、まあ距離というほうが今は通じやすい気がするので距離が問題だと言っておきたい。
依存は問題だ。それは他人との距離が近すぎる問題のことだ。
孤独は問題だ。それは自分との距離が近すぎる問題のことだ。
生きているつらさとは自分から距離をとれないつらさのことだろうし、社会との距離を保ち続ける面倒さのことだろう。
距離の難しいところは感情の傾きと逆方向に動き続ける努力が要求されることだ。「距離感」はいつも逆の指標だ。楽になりはしない。距離を保つために努力している、もうこんな距離はたくさんだと苦しんでいるときにこそ適切だし、まあまあいい距離を保てているなと楽に構えているときにこそ立ち位置は崩れだしている。
だからきみの苦しみがきみの友人を癒やす。
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続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます