病気になったこと

病気になったこと、これは自分にとって大変ショックな出来事であった。
尻から血が出ていて、腸にポリープができていて、けど今は手術で切除も終わって特に何ということはない。

ただ死が身近にあるというだけである。
死が身近にあるということは、死に至るまでの苦しみがもっと身近にある。
シナリオでは死生観だかなんだかわからないものが気軽に書かれるけれど、それが自分の身に訪れるのは、まあ、いやなことだ。
死ぬのはいやだし、死ぬために苦しむのはもっといやだ。
誰だってそうだろう。

だが生きている限り苦しみから逃れることはできない。今も死までの苦しみの道程に自分はある。
苦しみの先には幸福があるのかもしれないと思っていたが、現実には苦しかろうが楽しかろうが死があるというだけだ。

魚が泳ぎ続けるように物語を書き続ければ死なずに済むのではと思ったが現実にはそういうこともなく、加えて魚が泳ぎ続けるほどには書き続けているわけでもないし、書き続けたところでできるものはたかが知れているので、要するに、つまり、

ただ死ぬ。

とはいえただ死ねればいいがただでは死ねない。死ぬのにもお金はかかる。その直前まで生活をしていなければならない。ゴミを捨て、掃除をし、食事をして排泄をして月曜日と木曜日は生ゴミを出す日で、生きているひとはとてもさびしい。

続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます