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おうちパン屋さん、始めました。


行きたいけど、今は我慢しよ〜。と思いながらも、我慢のGWだなんて勝手に決めつけないでよー。と思ってしまう、謎な負けず嫌い。


そんな私、GWに初めてのパン作りに挑戦しました。


パン屋さんでのアルバイト経験はこれまでに3回。しかし製造ではなく販売専門。パンを見ることと食べること好きで、作ることには興味を示してこなかった私が、遂に。


先日のこちらの記事に書いたカンパーニュがおいしくておいしくて。母から、「パン作ってみようよ!」と提案があったので早速。



作り始める前に必要な材料を計量していると、母さん2階の片付けしてくるー!と言ってそのまま戻ってこなかったので、結果私はひとりでパン作りに励みました。

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レシピに倣って材料を混ぜます。お菓子等を倍量作る際、バター若しくは砂糖のみを倍量にするのを忘れて悲惨なことになりがちなのですが、今回は大丈夫でした。

ヘラで混ぜると、ひと塊になりました。

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ボウルから取り出して捏ねていきます。声をかけて、愛情を込めて、私の全体重を乗せて。

これ本当にベタつかないでまとまるようになるのかな?と不安に思いながらも捏ねて捏ねて。信じて続けるのみです。ちょっと暑くなってきます。

すると、ある瞬間に明らかに手の感触が変わったのです。ベタつくのではなく、吸いつくような。

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この段階から、パン生地を「我が子」と呼ぶようになったと思います。
早速、我が子を温かい部屋で寝かし付けます。私はオーブンの発酵機能を使いました。

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膨らんでいないように思えましたが、指で押しても戻らなくなったので発酵が終わったということにして、次の工程に移ります。信用できなかったので2回押しました。(オーブンに入れたのでボウルは移し替えました。)

さて、ひとつ分の大きさに丸めていきます。お餅つきのお餅を丸める作業には慣れているのでそんなイメージでやっていきました。

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分身した我が子に濡れ布巾をかぶせて、二度寝タイム。そしてまた表面がキレイになるよう丸め直します。そして、いよいよ二次発酵。

おやすみ〜と我が子に声をかけ、我が子を三度寝させます。時間が経過したその子たちの姿に、私の心は跳ね上がりました。

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膨らんでいる!!これは本当に可愛い。なでたい。寝る子は育つとはこのことですね。

仕上げに強力粉で薄化粧を施して、少し緊張気味に、我が子に声をかけます。

「いってらっしゃい。」

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最初の2分程はオーブンにへばり付いて中を覗いていましたが、一旦テーブルで休憩。すると、次第に香ってきたんです。香ばしい、パンの香り。

はぁ〜。鼻から吸った香ばしいその空気は、感動の溜め息となって口から溢れます。香り付けされた酸素がリビングに漂っているという幸せ。

焼き時間は残り3分。オーブンの前で中の様子を伺いながらスクワットに励むことにします。


「膨らんでくれないと泣いちゃうぞ」と、千と千尋の神隠しに出てくる坊のモノマネをして我が子に脅しをかけた効果でしょうか。

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膨らみました〜!

写真では分かりにくいかもですが、更に膨らんだのです。歓喜です〜。またもや飛び跳ねる私の心。

まるいパンをなでたい傾向にある私ですが、そのなでたい衝動を抑えてその辺りにあったバーベキュー用の網の上に我が子を整列させます。粗熱を取る為です。トングを通じて伝わってくる感触がたまらないです。

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右側のパンが、ハイジの白パンに似てて嬉しい。

さてさて、母と妹と、ご試食会。

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真ん中めがけて、両手でちぎります。
ふわっと、ほかっと。たまんないです。

そして、その片方を更にひと口サイズにちぎって、ひと口。

私たち3人は、口を揃えて、ひと言。

、、パン!!!

そう。それは紛れもなく、パンでした。
パンが、焼けたのです。

「え、パンだね!」
「これはパンだわ。」
「うわー、パン。」

後に続いた感想もこんな感じでした。確かにパンを作ろうとパンを作ったのですが、こんなにもパンになるとは思ってなかったんです正直。

そしてもちろん、おいしかったです。


様々なパンが並ぶパン屋さんに行くことはもちろん大好きですが、自宅にて自分でパンを焼くのもいいですね。工程を踏む毎に生地の触り心地が変わっていくことが、とても楽しかったです。


味をしめて、早速GW中にアレンジパンも作ってみました。

くるみとクリームチーズのパンと、母が前日にカレーを作ってくれていたので焼きカレーパン。

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カレーパンは1つしか上手く包めず、ほぼ爆発してしまいました。笑えば済む話です。

おいしく焼けたのでみんなに食べてもらいたくて、お裾分け用の袋に詰めていきます。パンをトングで袋に入れる作業、パン屋さんで働いた日々を思い出して嬉しくなりました。



祖父母の家は、祖母が袋を捨てないで取っておくだろうから再利用する前提で「パンの袋」

お隣さんには、おいしいと書くことでそう思わせる手法で。「おいしいパン」

食べものを譲り合う精神が薄い妹夫婦には、「分けっこパン」


ロックダウン中にメルボルンのパン屋さんで働いていた私は知っています。ほかほかのパンって、人を笑顔にするのです。お口に合うといいな〜


パン作りをしてみて良かったなと思ったことが他にもあります。

それは、発酵時間中に何か他のことを出来たこと。いくら時間があってもやらなければならないことや片付けておきたいことに取り掛からずに時間を過ごしてしまいがちな私。

しかし、こうして決められた時間が空くことで、その時間に何かしよう!という気持ちになれました。本を読んだり、英語の動画を見たり、掃除をしたり。

パン作りのおかげさまで、充実のGWでした。



熱しやすく冷めやすい私ですが、「みんながおいしい、わたしもたのしい。」そんな趣味を楽しんでいきたいなと思います。

次回の目標はカレーパンをきれいに包むこと。あんぱんを作る為に餡子も炊いてみたいですね〜。夏がくるので枝豆やトウモロコシのパンなんかもいいかも。

おうちパン屋さん、
メニュー展開を増やしながら、今後も気まぐれ営業を続けていく予定です。


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