「いまは共感はいらない」
蒸したかぼちゃと漬け物にしたきゅうり。フランク・ザッパのアルバム『Zappa ’88』を聴きながら、たべた。「I Ain’t Got No Heart」という楽曲がとくに好きだ。こんなに力づよく抱擁して、リスナーを離そうとしないイントロは珍しい。ザッパの音楽は、格闘技だ。自らの力を顕示するためではなくて、愛のためにおこなわれる格闘技。
ザッパの楽曲には原題とまったく関係のない邦題が、好き勝手につけられていたことがある。たとえば、「No Not Now」という楽曲の邦題は「いまは納豆はいらない」だった。現代では想像することもできないような悪ふざけが、だいのおとなによってなされていたことを知ると、なぜだかホッとしてしまうのは僕だけでしょうか。というか、ホッとしている僕はおかしいんでしょうか。悪ふざけのひとつやふたつも許容されない現代を憂いている。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからもていねいに書きますので、 またあそびに来てくださいね。