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「かわいさ」の鎧

気がつくと、大切な時にいつも着ているワンピースがある。

憧れのブランドで、定価だと10万円くらいするものをリサイクルショップで安く買ったものだ(それでも、今のわたしには結構勇気のいる買い物だった)。

今年の春(結果的には残念なものに終わったが)、とある出版社での最終面接で着たのも、このワンピース。久しぶりに再会する友人と食事をした時も、そうだった。
そして今日、ずっとずっとやりたいと思っていたことへの一歩を踏み足した時に選んだのも、やはりこのワンピースだった。
ブランドを象徴する柄で、布を贅沢に使っているけれど決して華美ではないから、ちょっと勇気のいる時に、無意識に選んでしまうのかな。

以前少しだけアパレルで働いていた時に、先輩が
「化粧で武装していつもと少し違う自分になったら、よし頑張ろうって思えるの。だから化粧って、大事なことよ」
といった趣旨のことを言っていて、それは服にも当てはまるよな、とふと思い出していた。

口下手なわたしにとって、お気に入りの服を着ることは、自分に自信を持つことだし、わたしのすきなものごとを、言葉以前で伝えるツールでもある。そしてやっぱり、自分を奮い立たせる鎧でもあるし、おまもりでもある。

この服がついてるから大丈夫だよ、不安になったら「お気に入りに包まれてる」ことを思い出して、がんばれる。

最近は少し飾りたてることに疲れてしまって、服やおしゃれとは距離をおいているけれど、やっぱりお洋服、だいすきだな。

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