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里咲

世界というのは随分と主観的なもので、これを読んでいるあなたと私の世界とでは様々な差異があることでしょう。
自分の世界は自分のものです。それは海を隔てようが変わりません。帰巣本能だとか防衛本能だとか、そういう話ではなく。

言い換えれば、相手への影響なんてたかが知れていると思うんです。世界がかわった、だなんてよく言いますけど、あれは相当に幸運か、あるいは単なる思い違いか。人の目を気にするなと言っているわけではありません。
ただ、やはり自分の世界……物語とも言えますかね。そこを走り続ける他ないのだと、いちランナーとして私は信じております。

ところで、最近「独身が増えているのは、自分が主人公の人生を諦められない人が増えているから」と云うツイートを拝見しまして、なるほど確かに自分は主題でありたがっているのか、と少し考え込みました。

すると、どうやら私は主題になりたいわけではないのだということに気づくことになりました。この広大な宇宙に生きる、一匹の小さな知的生命体として、私は最後まで走り続けたいだけなのだと。何を目的に、と言われると返す言葉はありませんが、ともかく何の報酬もなく走るのみです。こういうのって、振り返ってはじめてわかるものですから。それまでは前を向いて追い続けるばかりです。

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