日報:9(2021/5/11)

・割と毎日頭の中でいろいろなことを考えている。それは善く生きるとは~、とか最高の人生の幕引きとは~、など哲学に片足(両足か?)突っ込んだものであることが多い。情報や言葉の断片を材料に思考を練り上げる行為が好きだ。こういうことを常にやっているので頭の中は常にうるさい。

・そしてこういう抽象的なものと同じくらい考えることに、物語づくりとキャラクター造詣がある。一気にオタクの匂いが強くなったがどうか聞いてほしい。私はよくネットラジオやYouTuber、歌い手の雑談配信や歌ってみた動画を聞く。その歌ったり喋っている人の性格を知らない状態で、声とPV/サムネイル画像だけを手掛かりとして性格を想像し、その人であってその人でないキャラクターを作り上げる、という遊びをするのがクセになっている。

・例えばある曲からは、物静かだが執着心が強く一度何か目標を定めるとそれを達成するまで決して手を緩めることはない研修医の男の子と、常に明るく振舞い笑顔を絶やさない周囲の人気者だが、その裏には自分を含めたすべてのものに対する諦観がある入院患者の女の子を作った。

・またある曲からは、ヘラヘラフニャフニャしているがその実周りをよく観察しあえて道化を演じているある意味「世渡り上手」な男の子①、口調は決して優しくはないが端的に本質を突いた発言をする情に篤い女の子、そして2人をアハハと笑いながら見守る保護者・観察者的立ち位置でありながらどこか抜けており気になることがあれば無意識にそっちに惹かれていってしまう男の子②を作った。
(一応両方の曲のリンクを貼ったが、曲の背景や歌い手さんの性格等は全然知らないので解釈違いでも勘弁してほしい)

・この遊び、かなり楽しいのだ。ひとりでいても音源さえあれば延々とできる。もとから話を考えたり作ったりすることと、人間観察という名を持った、自分が得られた情報から想像を巡らせて相手の人間像を作り上げる行為が好きなのが高じて、いつの間にかやるようになっていた。私以外の人間でこれをやっているという人には会ったことがないのだが、もしいたらどんなキャラクターを作ったかぜひ聞いてみたい。

・最初の哲学みたいな話とは全然違ってかなり俗世的な話になったが、あなたもぜひやってみてねというお気持ち。物書く人間なら間違いなく気に入る遊びだと思う。

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