父、寂しくなったから、もう寝る。
私の好きなTV番組
「家ついて行ってイイですか?」
旦那は、「ついて行っていいですか?」と聞かれたら、YESと言うらしい。私は電話口で、NOと言うだろう。
年末年始に特番をやっていて、私の両親も観ていた。
定年退職をする夫(父)を、家族でサプライズで祝うという内容。
妻も娘2人も、夫(父)が大好きで、明るい家族だった。感動の涙あり、笑いあり。
コレを観ていた私の父は、
「寂しくなったから、もう寝る。」
と呟いて、布団へむかったらしい。
笑いながら、父の様子を母が教えてくれた。
お察しの通り、
我が家は父に対して冷たいのです。
母、娘2人の四人家族。男は父だけ。
この冷たさは、性別的な優劣が原因でもないと思うんです。
家族であろうと、優しくされるには、優しいのお互い様が必要だと思う。
父はそれが家族に対して少なかったんだと思う。
家族のために一生懸命働いた
家族のために一生懸命稼いできた
働いて疲れている、休日休むことは権利だ
父が言葉にしなくとも、きっと私たちには伝わってたんですよね。押し付けが。
父が育った家庭環境も原因だと思うので、一概に本人だけの問題でもありません。
優しさを、幼少期に学ぶ機会が皆無だったんだと思います。自分が生きていくことに一生懸命だったんでしょう。
成人した娘が、優しくしない理由を、いまさら父に言うつもりはありません。
父が一生懸命働いてくれてたことも事実です。感謝しています。
還暦を超えた父が、
TV越しの暖かい優しい家族を見て、“寂しい”と感じる。
なんだか、かわいそうに思えたので、今度会ったら、「ありがとう」を伝えようと思います。
主語のない「ありがとう」
今までとこれからの全てに対して。
頼りにしています、お父さん。
都合のいい娘より。
目が笑ってない。
光を取り戻して、お目々キラキラです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?