『なんで僕に聞くんだろう。』とともに。
ありがたいことに、幡野広志さんの新刊『なんで僕に聞くんだろう。』(幻冬舎)と、『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』を併売してくださっているお店があります。
すべて悩みの根源には「人間関係」があるのではないか、と思わされる『なんで僕に聞くんだろう。』。
投稿者の悩み相談の文面がそのまま掲載されている、ある種リアルで生々しい、SNS時代の「人生相談本」だと思います。
幡野さんが、数多く寄せられた悩みの中から選び、相談にこたえることで、「ネット上の誰かの悩み」が、「人格のある個人の、切実な悩み」に姿を変えます。
幡野さんがじっくり読み解き、感情的にならず冷静にこたえればこたえるほど、ひとりひとりが何かを思いながら生活しているんだ、という他者への想像力が湧いてくる。
それから、自分と近しい人のことを思って、胸がちくりとしたり、救われた気持ちになったりします。
「人生の根底には家族がある」ということを思いながら作った、
『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』と、
「人間関係をもう一度想像する」厳しさとやさしさに満ちた『なんで僕に聞くんだろう。』。
お店で仲良く並ぶ2冊を見つけてもらえると、嬉しいです。
(※写真は上から、グランフロント大阪紀伊国屋点、三省堂池袋店、ジュンク堂池袋店、新宿紀伊国屋書店、TSUTAYABOOKSTORE八王子店です。)
ポプラ社
木村
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