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ep6.レギュラー番組の降板


麻奈は当時、堂島企画室に所属していた。所属してから1年半で4人もマネージャーが変わっているところに、麻奈のワガママっぷりや曲がった性根が見て取れる。

誰もマネージャーをやりたがらず、さりとてある程度は麻奈に進言できる人物でないといけないから、最終的には社長自らマネージャーをやっていたという。しかし、社長は忙しくて現場に来られないこともあり、その時は旦那が現場に来ていたようだ。

この旦那というのがまた曲者で、知能指数が低いくせに身の程知らずで、あろうことか現場で「楽屋の方角が悪い」「運気が悪いからロケ現場を変えろ」だのと指示を出し始めた。やけにスピリチュアルで素っ頓狂な要求に、番組スタッフは溜まったもんじゃなかったろう。

麻奈が堂島企画室に所属するとき、旦那も一緒に所属させるようにゴリ押ししたという経緯がある。黒い噂が絶えず、怪しい経歴のスピリチュアルな旦那は、実際に真っ黒だった。堂島企画室の会長は難色を示したが、最終的には業務提携という形でお茶を濁した。

麻奈の旦那ということで幾度かテレビに出演したこともあるから、タレント気取りで調子に乗っていたのだろう。頭の悪い人間というのは自分の立場が分からないものだ。

元よりマネージャーがコロコロ変わるような性悪女でもあるから、スタッフにどのような態度で接していたかは容易に想像できる。さらに訳の分からない旦那までついてくる。番組スタッフの麻奈への態度は次第に冷ややかなものになっていき、とうとう旦那を出禁処分にした。麻奈が番組に不満を抱くのは自然な流れだった。

そしてロケをドタキャン。
あろうことかロケをドタキャンした当日に、夫婦で瞑想する動画をYouTubeにアップしている。

社会人としてあるまじき行為に、当然、番組側は彼女の降板を発表。堂島企画室は「フォローしきれない」と、彼女との契約を解除した。自業自得だ。当然の結果である。

普通の感覚なら仕事をドタキャンした当日に、瞑想している動画を投稿なんてしない。実は、これは麻奈の強硬手段だった。

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