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公正な貿易を目指して ~フェアトレード~

1 導入

みなさんこんにちは、ひろきです。今日はフェアトレードについて纏めていきます。どこかで聞いたことある言葉ではあるとは思いますが、詳しく理解している方はあまりいないのではないでしょうか。

実際に私もよく分かりませんでした笑   てなわけで拙いまとめにはなりますが、頑張ってまとめてみます!

2 そもそもフェアトレードとは?

さて、そもそもフェアトレードとは何ぞや? 取り敢えず定義についてまとめると、「生産者や労働者にとってより良い条件での取引や権益の保護を行うことで公正な国際貿易を目指す動きのこと」といった形になります。要約すると、立場の弱い生産者や労働者を守るために公正な貿易をしようね~といった感じです。

後で記述しますが、フェアトレードで守られている製品を生産している人達ってアフリカなどの貧しい方が多いんです。そんな彼らが作った製品の値段は彼らが決めるのではなくロンドンやニューヨークの市場で決定されます。

市場での価格決定基準は需要量と供給量によって決まります。つまり、生産者のことはガン無視なんですよね。これだと生産者達には不利ですし、何より価格を上げてもらう術がありません。

そこで立場の弱い彼らを守るためにフェアトレードというシステムが導入されることになったのです。

平等が一番!

3 フェアトレードの歴史

ではフェアトレードはどのような経緯で導入されたのでしょうか?
時は1946年まで遡ります。アメリカのNGOに勤める女性がプエルトリコで生産された手工芸品を売ろうとしたことがきっかけだとされています。ちなみにその時はプエルトリコの生産者を助けてあげよう!という側面が大きかったみたいです。

その後、1960年代にアフリカ諸国が独立するようになるにつれてどんどん普及していきます。独立したのはいいのですが、欧州諸国に比べて経済的な地位は低いままでした。

アフリカで作られた製品は欧州で安く買い叩かれてしまいます。当然アフリカは貧乏なままです。貧乏だから更に生産を頑張って量を売ろうとするも、安く買い叩かれて生活が苦しくなるだけです。悪循環です。

この悪循環を断つべくフェアトレードが導入されて普及していきました。

4 フェアトレードの対象商品

先程も少し触れましたが、フェアトレードには対象商品があります。主に以下の商品が対象となっています。

・コーヒー
・バナナやココナッツ、アボカドなどの果物
・ナッツ
・サトウキビ

ここで紹介したのはほんの一部です。まだまだたくさんあります。気になる方は是非調べてみてください。

ココナッツミルク、飲んでみたい

5 フェアトレードの問題点

どのようなモノにも問題点や課題点があるようにフェアトレードにもあります。具体的には以下の2つです。

・フェアトレード製品は高い
→生産者や労働者に還元される分が値段に含まれているので、少し値は張ってしまいます。後述しますが最低保証価格というものもあります。

・フェアトレードの認証には基準が無い
→明確にフェアトレードを定義する法律は存在しませんし基準もありません。つまり、何を基準にしても良いわけで罰則も存在しません。

2つほどありますが、些細なことな気がしますね。

6 フェアトレードの最低保証価格とは?

一般的な解説サイトには載っていない項目について2つほど紹介していきます。まず1つ目は最低保証価格についてです。最低保証価格とはズバリ、
生産コストをまかない、持続可能な生活と生産が行えるように設定される価格のこと。輸入業者は国際市場価格(ニューヨーク市場価格)に関係なく、この価格以上の対価を支払う必要がある。」と定義されています。

いわば生産者や労働者の権益を守るための価格設定ですね。確かに最低保証価格が無いと足元を見られてしまう気がします。

7 フェアトレードプレミアムとは?

次にフェアトレードプレミアムについてです。定義は「商品の対価とは別に地域発展のために支払われる資金」のことを指します。

ここで言う地域発展とは生産技術の向上や病院や小学校などの公共施設の建設が該当します。

なお、最低保証価格もフェアトレードプレミアムも該当地域の物価や経済規模に応じて買い手の意見も踏まえて、地域ごと製品ごとに決定されます。

8 まとめ

今日はフェアトレードについてまとめてみました。店に行ってフェアトレード製品か否かが購入の意思決定基準になる日も近そうです。



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