毛むくじゃらの妹と姉
私にはふわふわで、毛むくじゃらの妹がいた。そして今は私のお姉ちゃんだ。
ポメラニアンのショコラが家にやってきたのは今から約15年前。
小学校1年生の冬だった。今ではもう私は大学生。
わんちゃんは人間よりも歳を早くとるから、妹だったはずがお姉ちゃんだ。
信じられないくらい、やんちゃで可愛いポメだ。
どんなに苦しい日でも、ショコラを見ると怒りも悲しみもスッと消える
そんなショコラも今ではおばあちゃん。
老いを認められない自分がずっといた。お別れが怖いから。
でも体調が優れない日も増えてきている。
毎日泣いた。今も泣いてる。ショコラは隣で寝てる。温かい。
でもある日 Talking Heads のAnd She Wasという曲に出会った。
曲の解釈は人によるかもしれない。でもやっと笑顔で泣ける。
私はずっとショコラがいなくなることへの悲しみばかり考えて泣いた。
でもそんなんじゃない。
ショコラがどんなにキラキラしていたか。優しかったか。
全力で生きていたことを想うことが大切だってことに気がつけた。
私のペット自慢。
ショコラはペットなんかじゃなくて、一人っ子だった私の妹、そしてお姉ちゃんになってくれた。そして誰よりも温かい目と心と肉球で私を包み込んでくれた。
本当にありがとう。ショコラがもうこの世に未練はないって思えるまで、ショコラらしく生きてね。大好きだよ。
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