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25歳。大切な人との別れから始まった新たな門出

こんにちは。
本日1月25日を持って25歳になりました。


25歳の誕生日は人生で一生忘れることのない、
とても大切な日になりました。


結婚を本気で考えた大好きな彼と、お別れしました。
3日前のことです。


彼とは1年前、私はウガンダ、彼はアメリカ留学中に出会いました。
お互い当時抱えていた悩みや苦しい留学生活を支え合いながら、いつしか互いになくてはならない存在になり、お付き合いが始まりました。


こんな素敵な人とこんなに幸せな時間を過ごせるなんて!
正に夢のような時間でした。


過去も未来も気にせず、
「今」という幸せな時間に全力で幸せを噛み締め
過ごすことができたのは、人生で初めてかもしれない。
本当にかけがえのない 宝物のような時間でした。


この人と家庭を築けたらどんなに幸せだろう。
お互いがそう強く思い、
彼が一足先に日本に帰国したところで
私の父と初対面してもらうことになりました。


これまで恋人は愚か、
男友達ですら進んで話をしてこなかった私の父に
初めて彼の存在を打ち明け、
当時私はまだウガンダ留学中、
3人で会えるのは半年以上先の話になるな…
と思っていたところ、
私と彼の本気を認めてくれたのか
父は彼と2人で会うことを承諾してくれたのです。


お洒落なバーで、父も彼もかなり緊張して望んだ初対面。
私もウガンダで気が気じゃなく彼からの連絡を待っていました。
数時間後、彼から感動の嵐の電話が。
「本当に素敵なお父様に育ててもらって、だから今の私があると強く感じた。私を生んでくれてありがとうという気持ちが止まらなかった」
と興奮気味に話してくれ、
私はその話を聞きながら号泣し、
父と彼への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。


その後も父と彼は2人でご飯や買い物に行ったり、
私が帰国したら3人でご飯に行こうと提案してくれたりするほど親密になってくれました。


父は彼を息子のように可愛がり、
彼も父の話を心から嬉しそうに話してくれる。


やっぱり、この人でなければダメだ。
そう強く思った瞬間でした。


彼の生き方と私の生き方

お互いの留学が終わると、日本で2人での共同生活が始まりました。
アフリカとアメリカ、時差10時間の遠距離を
半年間続けてきた私達にとって、束の間ではあっても日本で同じ家で生活できるというのは
夢にまで見たことでした。


気持ちも住まいも安定したところで、
私たちはこれまで以上に具体的に
将来進んでいきたい道について
話し合うようになりました。


私は獣医師としての働き方をやめ、
一般企業に就職するという選択をし
彼は既に素晴らしい企業と出会い、
進みたい未来への一歩を踏み出していました。


彼は、
過去に縛られず ワクワクするような未来を描いて
常に「今」を全力で生きている。
だから誰よりも情熱を持って
本心から自分の叶えたい未来を人に伝えることができるし、
本気だから人とぶつかることもある。
それでも自分の信じるものを伝え続ける。
そうやってかけがえのない仲間を作ってきた人でした。


私はそんな彼の生き方に憧れ、
私もこんな風に生きたい、と強く思っていました。


しかし、実際の私はあらゆる過去に執着し、
ネガティブな未来を想像しては
「今」何も考えられなくなる、動けなくなる
そうして大切な「今」という時間を捨てるように過ごしていました。


彼は、そんな私と何度も向き合い、
時には厳しい言葉を
落ち込んだ時には優しい言葉をかけ続けてくれました。


それでも、
私はなかなか自分を変えることができずにいました。
自分が今動き出さないことを、
「不安だから」「情報がまだ足りないから」「他の人はこうだから」
常に何かのせいにして、自分に嘘をついて、
「何もしない」という楽な選択をとり、
彼の本気の言葉ですら向き合わず逃げていたのです。


このような話をしていく中で、
私は彼に辛い思いをさせている自分
それでもなお変われずにいる自分のことが
大嫌いになっていきました。
そして彼も、
本気で話をする度に私を泣かせてしまう、
言えないことが増えて塞ぎ込んでしまう自分を
嫌うようになっていました。


気づけば、愛する人と一緒にいるはずなのに
自分を嫌いになってしまっていたのです。


そんな状況でも、
もし別れることになったら…と
未来を恐れる私は
「今」2人の問題と向き合うことから逃げ続けていました。


そうして、彼からの少し早い誕生日プレゼントが家に届いた数日後、
彼の方から「お互いのためにお別れしよう」
というとても辛く勇気を振り絞った決断を伝えてくれました。


自分の人生を嘘をつかずに生きていく

”失って初めて気づく”とはよく言ったもので、
私もお別れしたという事実を受け入れられるようになってから気づいたことがありました。


私がいかに自分と彼に嘘をついて生きてきたか。


私はずっと、
人に合わせる、偽る、誤魔化すということを
ごく自然にしてしまうほど
嘘をつくことが身に付いてしまっていました。
彼との関係でもそれは顕在で、
彼の言動に合わせる
それを自分の意思であると思いこむ
それを知った彼が悲しむ
そんなことをずっと繰り返していました。


今回最も学んだのは、
人は常に、自分に嘘をつかず
「今」の自分と向き合って生きて行かなければ
前に進むことはできない
ということでした。


「別れることになるかもしれない未来」
から逃避したり
「なぜこうなってしまったのかという過去」
に原因ばかりを求めず


未来なんて誰にもわからないものに怯えて
変えられない過去を悔やんで
この「今」という時間を無にしてしまうよりも


この「今」と全力で向き合い、
後悔のない生き方をして行こう。


それは他の誰でもなく、
「今」を本気で生き抜く彼の生き方から教わったことでした。


一方で、
私は彼ではないし、彼のようにはなれない。
彼のようになる必要もない。
私は何をどうしたって私なのだから
私らしい生き方を見つけていけばいい。
自分の幸せに向かって、
誰でもなく自分の意思で生きて行こう。
もう嘘なんてつかず、
皆から好かれたい”いい子ちゃん”の自分は置いて行こう。


ここからが、本当の意味で 私自身で歩む、
私の人生になる。


強く志を持ち、誰よりも自分を信じて、
信じる未来に向かって力強く前に進んでいく。


強く、確実に前に踏み出すことができたきっかけとなる出来事でした。


もちろん、大好きな人とのお別れほど悲しいことはありません。
できることなら、2度とお別れの経験はしたくないものです。
自分の人生から大好きな人がいなくなるということは、理解、納得はできても
受け入れるには相当時間がかかると感じています。


それでも、
前を向いて自信を持って強く進むことができるのは
彼との幸せな「今」という時間を
何にも囚われず 邪魔されず
心の底から幸せだと感じて過ごすことができたという自信があるから。
この、かけがえのない宝物のような思い出が
私の背中を強く押してくれているからです。


”辛い出来事や挫折が人を大きく成長させてくれる”
ウガンダ留学中も強く感じ、経験していたことでしたが、


辛い現実から逃げずに
「今」と本気で向き合うこと。
自己否定や自己嫌悪に思考停止せずに
本気でこれからすべきことを考え
勇気を持って一歩を踏み出すこと。


この繰り返しで、人は1年でも、たった1分でも
大きく成長することができる。


そのことを自分の変化の中に感じ、
同時に 新しい自分として踏み出した
一生忘れることのない
とても大切で大きな出発の日となりました。


そして、そんな経験をさせてくれた
彼との出会いと別れに深く深く感謝し、
それぞれの幸せの為の道を歩んでいく、
その決心をすることができました。


これから進む道

私は現在、獣医学部に通っています。
野生動物に憧れ、アフリカの国立公園で動物を治しながら環境を守る人になりたいと考え、獣医師を志しました。
それから、野生動物の問題には現地の人々、各国の思惑なども大きく関係していることを知り、まずは現地の人々に貢献することを考えたい、と
ウガンダで酪農に関わるプロジェクトでインターンをしていました。


ウガンダでの活動で
多くの農家さんや現地の酪農に関わる行政、自治組織の人々と交流していく中で、私の中で一つの疑問が浮かぶようになりました。


私は本当に獣医師になりたいのか?
獣医師になって何がしたいのか?


現地の酪農産業を知れば知るほど、
生産者である農家さんや、牛乳の流通に関わる末端の労働者達に利益が還元されにくいビジネス構造であることを認識せざるを得ませんでした。


私は獣医の知識と技術で農家さんの生産性を上げることに貢献するよりも、
農家さんが作ったミルクが適切に利益として還元される
労働者達にも適切な利益がもたらされる
そんなビジネスのサイクルを作ることはできないか?
この課題をいかに解決できるのかを考え
挑戦していくことにワクワクを感じている


それは、獣医師という関わり方ではなく
より大きな影響力を持って、
ビジネスとしてこのような問題に取り組みたい。
それが私の素直な気持ちであり
興味関心であると気づくことができました。


帰国した後、
これまで金銭的にも生活面でも惜しまず私に投資をしてくれ、
幼い頃からの私の夢を応援し続けてくれた両親に感謝し、
獣医ではない道を選択することを伝えました。


そして、地方獣医学生である私の人生初の就活が始まりました。
最初はどんな職種があるのか、企業名すらほぼ知らないところからのスタートでしたが、彼に背中を押され、彼と企業との運命的な出会いを思い出しながら、
自分のこれまで歩んできた道、
これからやりたいことと向き合い、
選考を進めていきました。


その中で一つの企業と出会い、
選考を受ける中で様々な社員さんとお話し
自分の想いが言語化され
目頭が熱くなる程に、
ここでこの素敵な方々と自分の夢に向かって挑戦し続けていきたい。
そう思えるようになっていきました。


自分に嘘をつかず、
本気で自分と企業と向き合うということ
企業も本気で学生と向き合ってくれていること
分からないなりに本気で成すべきことと向き合い続けることで、
素敵な出会いや幸せな選択、ワクワクする未来が見えてくる。


就活とは、
自分の将来を本気で考え魅力的な様々な企業と出会えるこの時間は、
なんと幸せでワクワクする時間なのだろうと感じています。


そして彼とお別れした今も、自分の選択を自信を持って進んでいく為、自分と企業と向き合い続けています。


最後に

誕生日やのに、おめでとう言いにくいやんけ。
と折角のお祝いの言葉をかけようとして
気を遣って下さった方もいることと思います。笑


是非、たくさん「おめでとう!」と声をかけてやって下さい。
その言葉で私はとっても幸せな気持ちになれます。


これは、
私が
私の人生を
私の足で歩いていく
ということへの決意であり、
大きく、確かな一歩を踏み出すことができた
大切な日だからです。


全力で今を生きていく先での様々な人との出会いを大切に、
もう後悔も過去に縛られることもなく
誰にも嘘をつかず
自分らしい生き方をしていこう。


そうすることでしか、
本当に求める「自由」「幸せ」を掴むことはできないのだから。



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