サイボウズ社長の話を聞いてきた。

今日は、「サイボウズ」という会社のTOP seminarに行ってきました。
サイボウズ社長の青野さんのお話を直接聞くことができました。
とても面白く、そして重みのあるお話だったので書いてみます。

サイボウズは僕が1年前から関心を持ち続けている会社です。
どんな会社なのか。
一言でいうと「チームワークのことを考え続けてきた会社」です。

そんなサイボウズ社について簡単に説明していきます。
まず事業内容から。


○事業内容
メインの事業は「グループウェア事業」です。
聞いたことはあるかもしれませんが、「kintone」や「Garoon」といったグループウェアの販売をしています。

グループウェアって何?ってところだと思いますが、簡単にいうと、企業や組織内での情報共有やコミュニケーションを効率的に行うためのツールです。
具体的な機能としては、
 ・電子メール
 ・掲示板
 ・ドキュメント、資料共有
 ・スケジュール管理
 ・ワークフロー機能
 ・会議室予約
などがあります。

サイボウズは、顧客企業の規模に合わせて自社製の多機能グループウェアを販売をしているそうです。


○サイボウズの理念について
サイボウズという会社の理念は2つあって
「チームワーク溢れる社会を創ること」
「チームワークあふれる会社を創ること」
です。

社会という外向きの理念、会社という内向きの理念。
どちらにも“チームワーク”という言葉が含まれており、これが私がサイボウズに関心を持ち続ける理由でもあります。

私はこれまで生きてきた24年の中で、様々な“チーム”に属してきました。
一例を挙げると、小学校時代の地域のサッカーチーム、中高時代の部活、大学生ではゼミやアルバイト、そして社会人になってからは職場や同期など。
たくさんの“チーム”に所属してきました。

この経験から気づいたことがあります。
それは
「チームでしか成し遂げられないことがあり、チームでしか分かち合えない感動がある」ということ。そして
「メンバーみんなが生き生きする良いチーム」「なんだか窮屈な悪いチーム」の2つがあること。

もちろん、みんなが生き生きしているチームにいると僕も生き生きするので、そんなチームを作りたいです。
でも一方で、そんなチームを作ることがめちゃくちゃ難しいことも認識しています。だからこそ、ずっとチームのことを考えてきた青野さんが、サイボウズという会社が何を見てきたのか、何を語るのか、一度この目で見たいと思い講演会に参加したというわけです。


やっぱりサイボウズはすごい会社です。

良いチームを作るためのヒントをたくさん見つけることができました。
大きく2つを紹介します。


○強いチームは「情報共有」から作られる
青野さんは、「貧困や災害や紛争など、世の中のたくさんの課題に立ち向かえるのは強いチームであり、強いチームを作るためのインフラとなるのが密な情報共有とコミュニケーションである。だからこそグループウェアの可能性は無限である。」と言います。
具体例なども交えて説明していただきました。

情報共有、、!!

目から鱗でした。
僕は、これまでチームにおける情報共有にあまり重きを置いていませんでした。
「チームなんやから、お互いのことは分かり合えているはず。わざわざ言わなくても良い。」
そんな風に考えていたんだと思います。
でもそれは僕の自分勝手な思い込みでしかありません。
お互いの考えていることややりたいこと、気づいたこと、学んだこと、そして抱えている問題などは、聞かないと話さないと発信しないとわかりません。

そして何より、活発に情報共有や発信ができるようになると
「このチームでは、どんなことでも発信して良いんだ」という安心感が生まれるんじゃないかなと思います。なんでも発信して、そこから活発に議論ができる。それが生き生きしたチームの土台になるのかな。


○4つの文化

サイボウズには、良いチームを作るために4つの文化があるそうです。
1つずつ紹介していただきました。

1.理想への共感
チームには理想や目的がある。

誰かの実現したいこと、理念や目標に共感した人が集まってきてチームができる。
同じ夢を持ってみんなが同じ方向を見ることで、良いチームができる。
自分が楽しく働くためにも、そのチームの理念に心から共感できるかどうか大切になる。
うーん、まさにそうだよなあ。自分の一番大好きなチームだった、中高のサッカー部は「このチームで一つでも多く勝利を重ねる」という理想にみんなが共感して、日々一生懸命でした。

2.多用な個性を重視
サイボウズでは、「100人いれば、100通りの働き方」を掲げて一人一人の働き方に合わせた人事制度を設けていることで有名です。
その根底にあるのが、この文化です。
同じ理想を持っていても、その夢に対するコミットの仕方や、アプローチの方法、得意な分野、不得意な分野は人それぞれです。
それら全てを画一化することなくありのままで受け入れるということです。
そして比べることも押し付けることもしない。
私は私、みんな違ってみんな良い。

3.公明正大
要するに、「ウソはつかない。隠さない。」ということです。
メンバー同士の信頼感、なんでも言い合える心理的安全性を確保するための文化です。プライバシーや情報漏洩になること以外は全てオープンにする。
サイボウズでは、経営会議は誰でも参加可能、そして誰でも意見して議論ができるそうです。
また、青野さんがおっしゃっていた中でとても印象に残ったのは
「アホはいいけど、ウソは駄目。」という言葉です。
アホなのは仕方がない。前の晩飲みすぎて寝坊してしまったのは別に良い。でもそれを正直に言うこと。変な言い訳をしないこと。
アホとウソは大違い。めちゃくちゃ大切な姿勢だと思いました。

4.自立と議論
サイボウズは自分に合わせた働き方を選べるし、なんでも言い合えるし、とても自由な会社に見えると思います。
でも、青野さんは「サイボウズはとても厳しい会社だ。」と言います。
僕もそうだと感じました。
自由であるということは言い換えると、誰も決めてくれないということです。
自分で決めて自分で発信していかなければならないということです。
また、メンバー一人一人の声に真摯に耳を傾けて、徹底的に議論していかなければならないということです。


以上、講演会の内容を一部ですが、記載させていただきました。

今日聞けたことは、これから良いチームを作りたいと思う僕にとってとても新鮮な学びでしたが、一方でとても重たく感じられました。

チームという自由でカッコいい“箱”を作るだけじゃまだ入り口にも立ててないんだな。
そこにいるメンバーそれぞれが自立し、密な情報共有や議論を重ねる中で、自分の価値観を正直に伝え、相手の価値観を深く理解し、その先に同じ理想をじっと見据えている。
それが真のチームなんだ…
え…そんなすごいチーム…僕ごときに作れるのか…不安しかない。

でも僕はもう歩き出している。止まる気はない。
たくさん失敗すればいい。でも止まっちゃダメなんだ。
青野さんもたくさん失敗したけど、止まらなかった、諦めなかった。
だから今のサイボウズがあるんだ。生き生き働ける会社になったんだ。そこで働く人やお客さんを幸せにしているんだ。

僕も負けないぞ。

2020.02.10


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