見出し画像

#低気圧通過後のバードロックの波!

昨晩は遅くまで強風でクラブハウスがガタガタ揺れていた。深夜2時ごろまで寝付けずにいた。少し寝坊して起床が8時!

いっそいでクラブハウス前を波チエック!クローズアウトしていた。いちめん真っ白いスープ波だらけだ。『これは!もしかして!』クラブハウスの2階から双眼鏡で西の方角を見ると・・バードロックで波が割れている。さすがリーフブレイクだ。

急いでバナナを食べていつでも海に行けるように準備して2人を待った。グットタイミングでティムとアンジェが車で迎えにきてくれた。直線だと短く感じる距離でも迂回した車道だと、バードロックまでのその道のりがやけに遠く感じた。

車で約7〜8分! バードロック・ポイントの駐車場に到着した。ウエットスーツに着替えて海岸までの長い階段を降りていくと・・間近でみるバードロックの波はデカッ!! 浜辺で体をほぐしながらも・・内心、『だいじょぶかなぁ!?』と心配になってきた。ベルズビーチ同様、自分とサーフボードを信じて飛び込むだけだ。エェーイ!!

この日は西から東へカレントによる強烈な水の流れができていた。沖へ出るためにパドルしているのに東へ東へと流されていった。そしてドルフィン・スルーをすればまた東へと流され、気がつけばティムやアンディが波待ちしているポイントからは、だいぶ東へ到達してしまった。

ななめ横から見るバードロックの波は、絵に書いたようなAフレームのキレイな三角波だった。しばらくその波に見とれてしまった。

ローカルサーファーらしき人がテイクオフ。どんどん加速して、こっちに近づいてくる。深ぁ〜くボトムターンして波のトップで素早くボードを返す。スッパァー!!波のスプレーが空高く飛び散った。まだまだ勢いは止まらない!オレが見ていた場所から数メートルのところまで迫ってきて大きく弧を描くようにカットバックに入ったその瞬間!バッシャーー!!ものスゴイ量の海水がオレの顔面にヒットした。ものの見事に強烈なスプレーを浴びせられてしまった。

『何だぁこの水の量は!?』プロサーファーでなくてもこのポテンシャル。オージー・サーファーの底の深さにただただ驚くばかりだった。

オレもなんとか一本でも波に乗ろうと波のピークへとパドルした。ピークで波待ちするけど、なかなかオレに波が巡ってこない。ベルズビーチのようなギラついた雰囲気ではないけど、それでもどこか空気はピンと張りつめていた。不安と緊張の入り混じった気持ちのオレにもようやくチャンスが回ってきた。セットの波の3本目。他のサーファーの姿はない。みんなオレよりもインサイドで波を喰らっていた。

チャーンス!!

オレはインサイドのバードロックの位置を確認するとその岩めがけて全力でパドルを開始。

パドル!パドル!パドル・・・グワァ!瞬間スゴイ勢いでボードのテールが持ち上がった。目の前!というか・・真下に、あのバードロックが!

一瞬ゾォ!ゾォ!って背筋に冷たいものが走ったような気がした。が、すぐに視線をこれから走っていく波の斜面へと移した。きっとこの時バードロックを見続けていたら終わっていただろうなぁ!それでも迫りくる恐怖に打ち勝ち、しっかりテイクオフ!足の裏全体に波の硬さを感じながらボトムへGO!すんごいスピード!まさにジェットコースターに乗っているようだった。

この日の波はチューブにこそならなかったが・・『あと少し条件が整えば巻いてチューブになっていたかもなぁ!』波待ちしていたティムがそう教えてくれた。『例年だと、この時期はあまりでかい波は立たないんだけど、今年の夏は当たり年かぁ!?アハハ!』とも言っていた。いずれにしても、今ここにこうしていられることに感謝!感激!

結局、この日はトータル5本のベスト・ウェーブに乗ることができた。どの波も走っても走っても次々と波のショルダーがピンと張ってくる極上な波だった。まるでマシンが作り出したように正確なリズムを刻みながら現れては消えていくバードロックの波にスッカリ魅了されてしまっていた。

この日も乗った波以上に海中で洗濯物のようにグルングルンと巻かれまくった。結局、この日はトータル6時間海に入り続けていた。我ながらどこにこんな体力があるんだろうか!? 不思議に思う。

波乗りで得られるパワーは計り知れないことを今回も実感した。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?