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#オーストラリア

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旅の回想録を書いています。人生で初めての海外サーフトリップでのエピソードを綴っています。
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#出国

#出国

2本のサーフボードとウエットスーツ、バスタオル、最低限の着替えを入れたボードバックは想像をはるかに超えるほど重くなり、とても肩にかけて運べる重さではなくなっていた。なので肩にかつぐというよりも、ほとんど引きづって歩いていた。

当時はまだサーフボードが2〜3本入るようなボードケースには、今のようにコロコロ(キャスター)がついていなかったので使い勝手が良くなかった。

当時、住んでいた茅ヶ崎から成田

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#入国

#入国

シドニー国際空港でのLost Luggege問題を解決し、その後に入国手続きというものが待っていた。

この入国手続きでは、バックパックの中身を一つ一つ確認された。

しかも・・着替えのパンツまで!滞在中にお世話になった人に渡そうと思って持って来ていたお箸を見つけて、空港係員は『Oh! Good Looking!』と満面の笑顔だった。

『Are you Japanese?』と聞かれた。

多分、

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#親切

#親切

バイト仲間のダイさんから『ジェニファーと連絡がとれるまで、2日間ほど時間を頂戴!』と聞かされ、それじゃぁ!どこにホテルを探すかを考えなくてはならなくなった。

選択肢は2つ。

1つは、メルボルン市内でホテルを探して、ダイさんからの連絡を待つ。

もう1つは、今から波乗りできそうな場所へ移動して、ダイさんからの連絡を待つ。

そうとわかれば、早速行動だ!

メルボルンの空港内で道ゆく人に片言の英語

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#落胆

#落胆

スカイバスは順調にメルボルン市内を走っていた。

たしか!?目指すホテルはSpencer St(スペンサー・ストリート)沿いにあるらしいんだけど、どこかな?

Kings Gate Hotel(キングス・ゲート・ホテル)の真ん前にバスが止まらないことはわかっていたが、どれもこれも外観が同じようなホテルばかり。『目指すホテルはあれかな!?』この時、バスの運転手さんに確認すればよかったんだろうけど・・

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#歩く

#歩く

ふぁ〜!!!よく寝た。昨日は、重い荷物を持って一日中歩きっぱなしだったから、物凄く疲れていたんだろうなぁ。寝て起きたら元気になった。早速、熱めのシャワーを浴びてサッパリする。

さぁ!今日は『地球の歩き方』で調べておいたレンタカー会社へ行ってみよう。

『Good morning Mr!』ホテルのカウンターにいた人に元気に挨拶をして出発する。目指すレンタカー会社は、ホテルから案外近い場所にあった。

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#前進

#前進

前日のダイさんの伝言によって、これからの約2ヶ月間、どう過ごしていくかを計画し直さなければならなくなったが、不思議とダイさんへの不満はなかった。

結果はどうあれ、オレの背中を押してくれた人だ。

何かのキッカケがなかったら、ここオーストラリアにまで一人では来ていなかっただろう。そう思うと感謝の気持ちしか湧いてこなかった。

せっかくだから、この機会に歩ける範囲でメルボルン市街を歩き回ってみよう。

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#散策と準備

#散策と準備

メルボルン滞在3日目にしてようやく、これからの動向がハッキリと形になってきてひと安心だった。

あとはサザンクロス駅に行って V/Line のチケットを予約することと、シンガポール航空とアンセット航空の窓口に行ってオープンチケットを使って帰りの便を予約すればいいだけなのだが・・もう少しメルボルンの空気に触れていたいなぁ!? と思っていた。

そうだ!せっかくだから数日間滞在を伸ばしてメルボルン市

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#誤解!?

#誤解!?

昨夜は、なかなか寝つけずに睡眠不足のまま6時45分に起床。洗顔と歯磨きを済ませて、1週間お世話になったホテルをチェックアウトした。

7時57分の V/Line に乗るために少し足早に Southern Cross(サザンクロス)駅に向かった。

しかし・・荷物が・・お、重い!

なかばボードケースを引きづりながら駅構内へ。窓口で改札を済ませて、いよいよ海へ向けて出発だぁー!列車の出発に遅れない

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#JanJuc Surf Club

#JanJuc Surf Club

おじさんの運転する車に乗って、連れてこられた場所はJan Juc Surf Club(ジャン・ジャック・サーフクラブ)という場所だった。

どうやらこの場所はライフガードの人たちが夏の間、寝泊まりしたり、地域のイベントなどに使ったりするためのクラブハウスってことだった。

1階にはライフガードが使う道具置き場とパイプでできた2段ベッドが8台並んだ仮眠室があって、水しか出ないシャワー・ルームもあった

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#オージー!

#オージー!

JanJucでの初日は、ティム、ロイ、キニー・・3人のオージーによる手厚い歓迎を受け、二日酔いでガンガンする頭を押さえながら、シャワー(もちろん水!)を浴びて目を覚ました。昨晩は3人もクラブハウスに泊まった様子だった。

シャワーから戻るとまだみんな寝ているようなので起こさないように・・そぉ〜っとクラブハウスの外へ出て目の前の海をチェックする。

うっすらとだけどウネリが入ってきている。決していい

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#人生初のHold up!?なんで?

#人生初のHold up!?なんで?

日中は波も良くなることはなく、クラブハウスのデッキに座ってボォーっと海を眺めていた。視線のずぅ〜っと先には南極大陸があるなんて不思議な感じだ。海以外に何もない”超”が付く贅沢な空間にいる。あとは波があれば最高なんだけどなぁ!

この時期のオーストラリアの日没は21時ごろ。なので夕方といっても、まだ太陽がサンサンと照っていて昼間のようだった。

日本では経験できない日の長さに驚きながらも、波があれば

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#マリブ・カクテルとオージー英語

#マリブ・カクテルとオージー英語

今日の夕食はSurfrider Cafeという、木で作ったサーフボードや同じく木で作ったシーカヤックが天井に飾られているような、とても洒落たレストランに連れて行ってもらった。

ココはクラブ・メンバー御用達らしく12人ぐらいのメンバーを紹介された。1人だけ少し日本語を話せる子がいて『これはこの店のオリジナル・チキン!』『これはサラダ風ビーフ!』という具合にメニューを説明してくれた。

オレは、チキ

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#波乗りは楽しい!

#波乗りは楽しい!

JanJuc(ジャンジャック)に到着して早々に、2日続けて夜の歓迎を受けたオレだが・・夜が明けて朝日が昇ろうとするとサーファーのスイッチが入るらしい。

どんなに頭が痛く二日酔いでも、朝一番に海に入るために目が覚める。

サッ!っと身支度してボードを抱えて海に行く。と言ってもクラブハウス前なので数十歩でいける距離なのが嬉しい。

まだ朝日が昇る前。うっすらと東の空が白みががった頃だった。

空気は

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#ライフガード大会

#ライフガード大会

クラブハウス前のビーチでビクトリア州ライフガード大会が開催されるため、朝から人の出入りの多いクラブハウスだった。

ビーチではテントを設営する人、放送機材などを設置してテストする人などでとても混雑していた。

海には、大会に出場するであろう選手たちがパドルボートを漕いだりしてウォーミング・アップを繰り返していた。テイム、ロイなどJanJucSurfClub(ジャン・ジャック・サーフクラブ)のメンバ

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