本が好き

私は本が好きだ
昨日も図書館に行ったし、趣味は読書だし、
仕事も本にまつわる仕事につけたらいいのにな、と考えたりする
図書館司書の資格を取れたらいいなとか、書店員になれたらいいなとか思ったりもする

でもそれはどうしてだろう、いつからだろう

ひとつの思いだとして、うちの家はクリスマスプレゼントは毎年、本だった
けれど、それが嫌だとか変だとか、ゲームがいいなとかは何も考えていなかった気がする
それよりかは、今年はなんの本のプレゼントをもらえるかなと楽しみにしていた

でもきっとそれより前から本が身近にあったから、小学生くらいからプレゼントをもらい始めても違和感がなかったんだと思う
家の本棚には本がたくさんあったし
絵本もたくさんあって
母親は今は小学校で読み聞かせのボランティアをしているけれど、私が小さい頃はまだしていなかったと思う
けれど、きっと小さいころから本を読み聞かせてくれていたのかもしれない
その記憶は残念ながらない、どうしてだろう

小学一年生頃に分厚い、アルプスの少女ハイジの小説を読んで、ああ、自分は長い本を読めるんだって嬉しくなったし、ハイジの話も好きになってそれからずっとスイスが夢の国になった

本のプレゼントは姉たちも同じように手渡されていたはずなのに、なぜか今、本の仕事につけたらなとか、読書が好きだ、と言っているのは私だけな気がする、どうしてだろう

小学生のころ、図書室には学校司書さんがいてとても話しやすかった気がする
本を借りる時にカードに借りる本を書くのだけれど、そのカードの項目をいっぱいにしたかった記憶がある
それから、ジブリの耳をすませばではないけれど、借りたい本の初めての借りる人、が自分で、本のカードに自分の名前を最初に書けることがとてもうれしかった気がする
それから、一年間でどれぐらい本を読んだか、何冊か、みたいなのが学年で一番だった気がする、人数が少なかったのもあるけれど、嬉しかった気がする

転校してから、転校先の学校にはこれといって、図書室、というものがあったような記憶がない、その間私は読書をどのぐらいどこでしていたんだろう、まったく思い出せない
けれどきっと、家の本を読んだり、読書はしていたんだと思う

学校の教科でも、国語が好きだった
教科書の中のお話を読むことも好きだったし、音読も苦手だけれど好きだった気がする

そういえば、小学校のころ毎年将来の夢をその年の春に決めて、校内に張り出されていたけれど、
小説家、脚本家、本屋さんて書いていた学年もあった気がする
それ以外だと、シンガーソングライター、役者、現地ガイドだったような気がする
音楽と、演劇と、本と、海外への興味と

中学校に入ってからは色んな本を読んだ気がする
色んなことが分かってきて、自分の好きなものも分かってきて、
本が好きだ、読書が好きだと分かってきた頃だったかもしれない


じゃあどうして本が好きなんだろうと考えてみる
どうしてだろう

本を読むとその世界にいける
本の世界にいける
海外なら海外の、スパイの話ならそのスパイが陥っている状況に、楽しい話なら自分も楽しくなるし、綺麗な景色を登場人物が見ていたら自分もそれを想像できる、音楽も想像できる

そう考えると、本は想像力を豊かにしてくれている
私がたくさん、色んなことを考えてしまうのも、もしかしたら本を多く読んでいるおかげなのかもしれない

自分だけでは体験できない、もしも、のこととか、こうなったらのこととか、ここに行ったらのこととか、小説以外でもそれは同じだとも思う

それから、本、紙の本を読んでいると心が落ち着いてくる気がする
もうずっと傍にあるから理由はなくても、ずっとあるから落ち着けるのかもしれないけれど、紙の質と少し重い重量感と、今本を読んでいる、という気持ちと、色んなことが合わさって、本を読むと落ち着く気がする

あ、あと、目で文章を読んでどんどん話が進んで、ページが後ろになっていく感じも好き
こんなに読んだんだ、て時間の経過がわかるのも好き

知らなかったこと、知らなかった場所、そもそもの話に出てくる漢字とか言葉、言い回し、色んなことを知ることができるのも好き
今本を楽しみながら頭に何かが入っているのかもしれないとふと思うこともある、ただ楽しんでいるだけなのに


色んな理由で、私は本が好きだと思う
頭がクリアになっていないと本を読む気に最近はなれないけれど、読みたいなと思うし色んな本を手に取りたいし、図書館や書店に行くと、あれもこれも、と欲しくなってしまう

今日も書きたくなったのは図書館から借りた本を読んでいたから
今回は延滞せずに返さないと、と思う
二週間はあっというますぎていつも読み切れない

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