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ネット炎上に参加する人ってどんな人

本日はこちらの記事。

なんと、「男性」「年収が高い」「主任・係長クラス以上」といった属性であると、炎上に参加する(書き込む)傾向にあるという結果になったのだ。事例だけでなく、データ分析結果からも、旧来言われていたような「極端な人」の属性が、的外れだったことが示されたといえる。

ネット炎上に参加している人、罵詈雑言を浴びせるような行き過ぎた発言をする「極端な人」ってどんな属性なのかということを調べたところ、意外と社会的地位が高い人が多かったという記事です。

どうして炎上に参加してしまうのかというと

私がその「動機」について研究したところによると、どのような炎上事例でも、書き込んでいる人の60~70%の人が「許せなかったから」や「失望したから」といったような、正義感から書き込んでいることがわかった。

「正義感」が一番だそうです。人間というのは恐ろしい生き物で自分が正しいと思ったら相手をいかようにしてもいいと思っちゃうんですよねぇ。その行き着く先が戦争と思います…。

犯罪を犯した人や不正を行っていた企業などは批判されるべき対象とは思いますが、それによって不利益を被った人ならともかく関係のない人が親を殺されたかのごとく、罵詈雑言を書き込んでいるのはやり過ぎではないかと感じます。

そしてこれは脳科学的にも説明できるようでして、

「正義中毒」という言葉がある。脳科学者の中野信子氏は、人間は正義感をもとに他人に制裁を科すと、快楽物質「ドーパミン」が分泌されることを指摘している。この快楽に溺れてしまうと、やがて極端に不寛容になり、他人を許さずに正義感から裁くことで快楽を得ようとし続けてしまう、正義中毒になるというわけである。

人を批判することで、快楽を得てしまうそうです。私が経済学者や政治家の頓珍漢な発言にケチをつけるのも正義感からだと思いますので、行き過ぎたら危ないなぁと思ったりします。

で、社会的な地位がある人がなぜそういった行為をしてしまうかというと

人間関係がうまくいっていなかったり、能動的に物事に取り組んでいなかったりする人は、たとえ外面上は人からうらやましがられるような立場でも、内面では満たされているとは言いがたい状態なのだ。

現実社会で実はうまくいってなかったり、不満を抱えているから、ネットで他人を裁くことによって補っているんじゃねということだそうです。

人間というのは社会的な動物ですから、やはり人とのつながりを求めますし、人に評価されたい、必要とされたいという感情も生じます。

ある程度社会的な地位のある人だと、お金もあって会社でも大きな仕事を任されているという満たされた部分があると思います。しかし、それが大きければ大きいほど人間関係やそれ以外の部分で満たされていない感覚というのが大きくなるのかなと思います。なんでこんなにお金があるのに、なんでこれだけ仕事をしているのに満たされないのかと。そして自分は偉いから他人を裁いてもいいという感覚も強くなっていってしまう。

ネットで発言している者として行き過ぎた発言で快楽を得るしかないような人間にはならないように気を付けようと思います。

炎上によって心を痛める人が減ることを祈ります。

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