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竹中平蔵が日本人を貧困化させる

少し前ですが、Twitterでトレンド入りしていたこの記事。

筆者の藤田孝典さんがコロナ禍での電話相談会を開催した際のエピソードから始まります。


そして、なかでも立場の弱い派遣労働者、非正規労働者は、休業補償も受けられず自宅待機を命じられたり、所定の有給休暇を取得後に欠勤扱いされているという相談が相次いだ。
新型コロナ禍は全ての人々に襲いかかっているが、派遣労働を含む非正規労働など立場が弱い人々へのダメージはより深刻だった。

コロナウイルスの感染拡大防止として多くのサービス業が活動を停止しています(いました)。

それに伴って派遣や非正規雇用の人たちが雇止め、解雇され職を失ってしまったり、そこまではいかなくても勤め先が活動をやめてしまうと、必然的に収入は減少してしまっているでしょう。

非正規雇用はどうしても正社員に比べると立場が弱く、企業からするとこういった人たちからまず切っていく。

でも、そもそもなぜ日本でこれだけ非正規雇用の人が増えたのか?

このような派遣労働、非正規雇用を増やす政策を推進してきた張本人といえば、竹中平蔵氏であることは自明である。
いわゆる小泉・竹中改革という雇用の流動化政策は「就職氷河期世代」(私は「棄民世代」と呼んでいる)を生み出し、ワーキングプアと呼ばれる低賃金労働者を大量に作り出すことに貢献したと言ってもいい。

こういった今被害を受けている派遣や非正規雇用の人たちは竹内平蔵さんが生み出したといっております。

彼が小泉政権の時2001年に初めて大臣に就任。以後、2006年まで政権に関わり続けました。

経済を市場に任せて、どんどんと競争していく中で経済成長を目指そうというような趣旨からさまざまな構造改革を行いました。

その一つとして「労働派遣法の改正」が行われました。

労働者から見れば、働き方が広がり、企業から見れば、人件費を抑えて利益を拡大できるという一応win-winな関係だったわけですが、現実はそうもいかず…。

リーマンショックの際には、その影響が「派遣切り」という形態で可視化されて、竹中平蔵氏らの雇用政策の失敗が生活困窮者を大量に生み出すことを明らかにした。
そして、今回の新型コロナウイルス禍でも、同様に竹中平蔵氏の改革の失敗による効果は甚大だった。

不況になると企業はコストカットとしてなんとか経営を維持しようとします。

コストカットの犠牲となるのが派遣労働者でした。

そういった人たちに対して

「そんな低賃金の労働を選んだのが悪い」

「今まで努力してこなかったからそんな仕事しかできない」

なんていう自己責任論が出てきたりするんですが、あまりにも酷い

自分が安全圏にいるからといって、下にいるものを「自己責任」と切り捨てる

困っている人がいたら手を差し伸べてあげるべきではないでしょうか。

あなたの今いる場所は、すべてあなただけの努力で勝ち取ったのか、周りの人の支えがあって、ちょっとした運もあって、そこに辿り着いたのではないですか。

もし少しでも運命が変わっていたら自分も「派遣労働者」の道を歩んでいたかもしれない、そういう想像力がもう少しあってもいいのではないかと思ってしまいます。

これも一つ、「デフレによって人々の心が荒んでいくことの象徴」とも言えるかもしれません。

何よりも派遣労働者を生み出したことがこのような悲劇、社会の分断を招いています。

新型コロナウイルスが収束した後の日本社会を展望する際には、少なくとも彼のような「過去の経済人」による雇用政策の失敗を繰り返してはならない。
取り返しがつかない被害を社会に与え、現在も免責されるのであれば、将来の日本に禍根を残すこととなる。
もう昔の人を知識人、経済人と尊重するのではなく、きちんと責任を問いただし、二度と政策決定の中枢に関与できないように監視するべき時だろう。

今も竹中平蔵さんは政策決定に関与しています。

スーパーシティ法案が通りました。

おそらく再び、政治を利用し国民を餌にしてビジネスを展開しようとしているのでしょう。

国民一人一人がしっかりと監視することを祈ります。

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