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サービス付き高齢者住宅に感じること 3

 要介護2だった義母がサービス付き高齢者住宅に住めなくなってきた。持病のパーキンソンが悪化したわけではない(薬でコントロールできる病になりつつあるため)。転倒による圧迫骨折がひどかったせいだ。

 今までは、痛み止めなどで対処してきたが、骨折の治療で入院している間に、筋力低下とさらなる痛みで、たぶん今後は歩くのは無理だろうというのが、お医者さまの見解だ。もちろん固いコルセットもつくったが効果は薄い。

 ただその人に備わっている、旺盛な命というものは病をも凌駕する。昭和一桁、90歳を目前のキリスト者、義母の気力は落ちていない。だからこそ私は事実をありのまま伝えて、せめて自力で椅子から立ちあがり、車椅子にのれるようになったらすぐ退院しようと励ましている。

 サ高住の介護担当者は、「サ高住にいて、介護度が、上がったから別のところに行ってください、はおかしいからうちで看取りまでやるよ」と言ってくれたが、夜は車いすに介助者つきでトイレに行ける施設が退院の条件なので、当直一名で看護師不在のサ高住では無理なのだった。

 しかし、これからのサ高住は、介護付き施設と同じような立ち位置になるかもしれないと感じた。長く住んだけどここにはもういられないという状況に、入居者がなることは、確実だから、、、。

 義母も、逆に介護区分をあげ、夜はオムツになれば、サ高住でも可能らしいが、そうなるとプライドの高い義母の意識がある間は無理だろうと思う。

 長く生きることは神様に生かされていることにほかならない、最期の住まいをサ高住と決めた義母が住み慣れた場所を離れなくてはならないのは本当に気の毒だが、医師の「安心、安全な暮らしをしてほしい」との言葉には従うしかないのだ。

 介護の形や制度そして住まいや担い手は日々変化する、私もついていかなくてはとしみじみ思う。

サービス付き高齢者住宅に感じること 1


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