【演技を越えた演技】海外ドラマと出演者の死

暇があるときに少しずつ見ているアメリカの海外ドラマ。
海外ドラマは一般にシーズンが長く、24話でシーズン9まで続くとかザラにある。

だからこそ、出演者の一人が事故や急死により現場を去ることも少なくない。

初めての体験はGleeだった。
言わずと知れた超有名な青春ドラマだ。
しかも亡くなったのは外せない主要メンバーで、急遽追悼エピソードも追加された。

長く同じメンバーで撮り続けていたこともあり、共演者にとっては仕事という枠を越えた本当の仲間に違いなかった。
それに加えて主人公レイチェルの現実の彼氏でもあった。

追悼エピソードは泣かずにはいられなかった。
特に彼女のレイチェルの歌。
歌唱から分かるこらえきれない涙声、鼻をすする微かな音、震える声。
いつも力強いレイチェルの歌声がぶれるのを聞いて、ドラマはドラマのなかだけのものではないと思った。

その他のドラマでも多くの追悼エピソードを見た。そのどれもが、作り込まれていない突然の死をまざまざと見せつけ、それをうけた共演者の生の悲しみを映し出している。
演技を越えた演技が映し出されることに衝撃的な感動を受けた。

矛盾するような、そんな圧倒的な「生の演技」にひどく魅了される。

個人的におすすめなのはGlee、リゾーリ&アイルズ。

理由なく少し泣きたくなったときに。
演技を越えた演技を見たくなったときに。
行き詰まりを感じたときに。
命の大切さを感じたくなったときに。

見たあとには、改めて身近にいる大切な人を大切にしたくなると思う。

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