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旅が終わる。家ができる。母になる。

このnoteは、中途採用支援・M&Aの事業に従事していたおだに みゆきが、2019年末に会社を退職し、家を引き払って車で日本一周の旅に出発。途中の千葉県いすみ市で妊娠が発覚し、新たな生活拠点を設けて母になる準備をしている心境を綴った文章です。

アイデンティティが変わる。自分が母になる。しかし、本多 美幸でもある。小谷 美幸でもある。母になるとは複雑だ。でもきっと複雑に考えてるのは自分自身で、ほんとうはとってもシンプルなこと。自分はなぜ働き盛りの31歳の今、いすみ市に移ってきたのか?

その答えの一つは去年の自身のテーマ『母になる準備をする』に関わっている気がする。子供がいつ出来るかなんてわからなかったし、発覚したタイミングでは「まさか」だった。

女性でも立派にキャリアを築けるロールモデルがたくさんいる、恵まれた上場企業を退職し、育休も産休もないフリーランスになって地方に移住をしてきた。

もともと前職に入社した当初から、女性のキャリア設計ワークで、子供が何歳でどんなイベントがあって、どれくらいお金が必要。だからこれくらい稼がないといけなくて…というプランを押し付けられることに違和感を感じていた。

「こんなにお金が必要ですよ。だから今のうちにキャリア設計が必要。」とお金とキャリアを結びつけられるのが嫌だった。

仕事は自分の使命と一致しているから、やりたいからやっているのであって、確かに生活の糧にはなっているのは事実だけど、それよりも人生の時間のほうが大切。生活のため、お金のためにやっている訳じゃない。

なのに例外なく同じレールの上に乗せられて不安を醸成され、「だから働け」と言われているような気がして、「ほんとにそれしか人生の選択肢はないの?」と疑惑を抱きつつ、ライフプランワーク講座を受けた記憶がある。

生き方の正解はひとつじゃない。

自分が心からHappyになる生き方をゼロベースで考え、立てたプランを状況にあわせて都度描き直すこともOK。そんなライフ設計があってもいいよね。

そんな気持ちが、拠点(家)を一旦ゼロベースにして旅に出る企画へと駆り立てた根底にあったように思う。そして、私にとって自分が心からHappyになる生き方の中には、父の死以降、「明日死んでも後悔しない今日を生きる」と「次の世代につないでいく」というテーマがあった。

大きなテーマは、仕事で毎日のスケジュールが一杯の時間に追われる環境では実現し続けられるイメージが持てなかった。自然豊かな環境で、信頼できる人たちの輪の中で、子供と丁寧に向き合って紡いでいきたいという理想の姿がいつも心のなかにあった。

では子どもがお腹に宿ってくれて、地方に移住もしてきた今。理想の環境で母として生きることが叶えば、自分の人生は120%Happyなのか?・・と自分に問うと、やはり自分だけのアイデンティティの場が欲しいという気持ちが同時に存在するのだと気付く。

子供のためにお金が必要、という面ももちろんある。でも何より、自分の強みや情熱を活かして相手の人生を豊かにできる喜び、そしてその対価をいただける喜びを感じられることで、人生はもっともっと豊かになると感じる。

新しく母というアイデンティティが加わった私にとって、どんなライフスタイルが叶えば後悔のない今日1日をつくれるのか?

* 時間に追われ、心のゆとりがなくなる働き方はだめ。一人の子の母であることを今は一番大切にしたい。
* 挑戦することや研鑽のための投資は惜しまず、できる方法を考えて、ひとつひとつやってみる。トライ・トライ・トライ!
* 相手の心の中にある想いや感情を丁寧に引き出し、言語化できる強みを活かして、だれかの人生が今よりも豊かになるための働きかけに携わる。

これがすべての答えかどうか、まだわからない。きっと、これからまだまだ変わっていく。

母という新しいアイデンティティを神様からいただいた今、改めて自分の心に問いかけ、自分らしい理想の生き方を再プランニングし、実行に移していく。

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