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【ほぼ日記録】言葉の力

2020.10.6 (火)

言葉の力は時に自分を助け、時に自分を苦しめる。同じように相手を救えることもあれば、相手を傷つけることもある。無意識に起こりうることだからこそ、普段から意識したいことでもある。

今日の我が家の夕飯はカレー。幼い頃からリンゴとはちみつのコンビネーションの効いたほんのり甘いカレーが大好きだった。どんなに辛くなっても、ほんのりとした甘さは残ったままな幸せの味。

義父と同居するようになってカレーはあまり作らなくなった。義父が好きなのはスパイスの効いたピリッという辛さのカレー。それぞれの味のためにお鍋2つ分のカレーを作るのは、なんだか気が進まなくてドライカレーばかり作って食べていた。

でも、半年ぶりにあのカレーが食べたくなった。お鍋の洗い物が増えることだけ面倒だったが、どうしてもカレーが食べたかった。

途中まで同じ鍋でコトコト煮込んでコツコツ作る。カレーのルウも2種類用意して準備は完璧。もう少しでルウを入れようと思ったその時、ふと言われた一言にグサッと心が持っていかれた。

「〇〇のカレーはカレーじゃない。辛くないし美味くない。あんなの好きなのは意味がわからん。」

傷ついたお豆腐メンタル修復中の私は、こんな一言でも傷つく。私の好きなカレーが否定されただけで、私という人間が丸ごと否定された気分になるほどに崩れ落ちた心理状態なのだ。なんなら、20年以上そのカレーを食べている私の家族すら否定された気分にだってなる。

人間好きなものもあれば苦手なものもあるだろう。口にしたら体調が悪くなるから、できれば避けたい物もあるだろうから、他者に苦手なものを伝えることは決して悪いことではないと思っている。しかし、言い方は重要だ。

いつか教科書で読んだ「みんなちがってみんないい」「十人十色」という言葉があるように、それぞれいい所がある。それぞれに好みがある。

とろりと甘いカレーも美味しいし、ピリッとスパイスの効いたカレーも美味しい。それでいいじゃないか。無意識の発言で凹んでいたらキリはないけれど、少しでもお互いが気持ちのいい言葉を使っていける世界はきっと今よりも幸せが溢れる。

まずは自分から。「どちらもそれぞれの美味しさがあっていいですね」と行動あるのみ。







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