ひみつの「おともだち」~ポムポムちゃん物語奮闘記vol.4~

こんばんは、月曜夜22時、ポムポムちゃんの応援隊員です。なんともはや、月曜に更新ができました。嬉しい限りです。

とはいえ、ポムポムちゃん物語のご進捗はといいますと!

先週からそんなに変わっていないのでした……。先週も、担当ページ、全部ホームランだっと全力でバットを振っていたのですが、打ったはずの球が3割ぐらい、「コロナ―!」というこだまと共に見事に帰ってきました。なんだか、今、どうしよう本当に……。ラフ書き直さなきゃ……。でも世界中、みんなきっとそんな感じでしょうね。

私のいる部署のメインは雑誌なので、会社に来ることもあんまり奨励されていない今、なかなか書籍のほうを進められないというのが実情です。野球は一人でできません。あと、私の要領が悪いのも大きな原因の一つです。ごめんなさい。それでも必ずよいものをお届けできるように頑張りますので、引き続きご進捗報告、あたたかくお見守りくださいませ。

そんなわけで今回は、物語からちょっと離れて、ポムポムちゃんが生まれた雑誌のことについて書ければと思います。

編集のお仕事というと、漫画や小説、ファッション誌などのイメージはあれど、幼児誌ってぼんやりしているのではないでしょうか。なんか、すごいキャラがいっぱいな表紙の、無駄に豪華な付録がついてるやつ、ぐらいのイメージ。実際私も入るまでそんな感じだったのですが、入ってみたらとってもすごい世界でした!

とにかくなんでもつくっちゃう世界。です!

びっくりしたことその1 付録

ガチャも自動販売機もアイスもドーナツも音のなるスタンプも、一から印刷所の方に相談しながら、半年以上かけてつくります。予算さえハマれば、大体つくります。おもちゃの「ギミック」(仕組み)まで考えます。本の企画考える仕事だとは思っていましたが、こんなに毎日おもちゃに埋もれることになろうとは思いませんでした。

びっくりしたことその2 紙の種類

これ一冊に、日本の紙の技術が詰まっているといっても過言ではないです。シールはもちろん、みずぬりえ、こすりだし、銀はがし、厚紙加工、折り紙ちぎり絵ぬりえ、ホロ加工、マグネットシート、紙スタンプ他にもたくさんの紙の技術が惜しげもなく使われている……。絶対に電子にできない雑誌って、世界的に見てもとても貴重だと思います。

びっくりしたことその3 部数と読者の最前線

低迷している紙の雑誌ですが、幼児誌の部数って、苦戦しているとはいえまだまだすごいです。毎月、10万部単位で印刷できるって、それだけ読者がいるということ。アンケートはがきも、何百通もかえってきます。今の子たちの反応を毎月、最前線で感じられるのは、本当に幼児誌ならではだと思います。

他にもたくさんありますが、3について、もう少し。こどもの本をつくるのは、どうしても「大人」です。そこにどう向き合っていくかは、編集者によって違うかもしれません。どうしてもこどもは、私よりもこの世界にいる時間が少ないから、「与える」「贈る」立場を崩しきることは難しいです。たとえ今わからなくても、いつかわかるよ。そんな女神のような気持ちでつくることも大事かもしれません。実際そういう素晴らしい本はたくさんあります。

でも、幼児誌はどちらかというと、そんな慈愛の女神的要素でなく、「おまえら、勝負じゃー!!!今月の付録面白いから見て!遊んでみて!こんなのもあるよ、やばくない!?」という、鬼滅の刃でいう伊之助的な要素が強いです。だって、読むのも遊ぶのもこどもで、この本は、その子の一か月のためにあるんだから。10年後に心に残っていてくれたらいいなと願いながらつくるけれど、一番は、今、この瞬間にこどもに面白いと思ってもらえるか、夢中になって遊んでもらえるか、びっくりしてもらえるかだと私は先輩方から学びました。できているかは別として。

このバランスのとり方、いつも難しいなあと思うのですが、私は最初に幼児誌に携われて本当によかったです。大人の目で、願いを込めてつくる機会より、真正面から、取っ組み合えるチャンスのほうが、少ないと思うから。もともと絵本が大好きで、絵本志望で入ったこの業界ですが、幼児誌の面白さと大変さを知れたのは、何よりの棚からぼたもちでした。

ポムポムちゃんも、そんな世界から生まれて、何年も子どもたちからの支持を得てきたキャラクターです。物語も、「良質な児童文学」というよりは、「取っ組み合える本」であってほしいなと願っています。もちろん、村山早紀先生をご存知の方ならおわかりかと思いますが、実際に取っ組み合うわけではないです! 登場人物みんなかわいくて、あたたかいです。でも、努力しろとか、優しさが大事とか、そういう教訓でなく、今の子たちに、ストレートに「かわいい」「だいすき」を届けて、ドキドキしてもらえる一冊です。幼児誌発なことが納得の仕上がりに、なりますように! 頑張ります!

さあ、明日も仕事をしなければ。明日こそ、たどり着かなければ。明日があるって最高に嬉しいことですね。

それではまた来週! 来週こそもう少し具体的なご報告ができますように!おやすみなさい、よい夜を。



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『ひみつのポムポムちゃん』物語の担当編集といえるほど仕事ができていない、応援隊員です。普段は「おともだち」という幼児誌の編集をしています。この度noteをはじめました……。更新頑張ります……!
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