噴水の記憶
近頃は出かけるような機会がないということも影響し、長らく見ていない「噴水」のことについて今回はお話したいと思います。
みなさんは噴水は好きですか。
噴水について
噴水は好きかどうかと聞かれると、非常に好きです。
お花を浮かべたものや、花壇一体型のもの、女性像が一緒になったタイプのもの、人魚が座っているタイプなんかもあるといいなと思います。
できることなら家の中にも欲しいくらいですが、噴水を置くと湿気を伴い、間違いなく家が傷んでカビも出てくると思うので、なかなか設置はできず残念です。
ノスタルジックな思い
噴水といえば、ひとつここで話しておきたいことがあります。
昔から古い建物の中にある噴水を見ると、非常に切ない気持ちになる傾向があるのですが、同じ思いを持つ方はいらっしゃるものなのでしょうか。
単に古い建物を見るだけではそこまでの気持ちは感じられないのですが、噴水を見るとどうしてもそう感じてしまいます。
思い出
ノスタルジックといえば、小さい頃から「出かけるならここ」になってしまう、自宅から最も近い場所に位置する都会の地があります。
そこでは、駅から少し外れた場所にガラス板の大きな噴水(モニュメントのようなもの)があります。
その噴水はガラス板を伝って水が流れている様子が風流で、真夏になると人々がそこへ集まり縁部分に腰掛け、たくさんの人が集まり、水を触って涼んだりしていました。
私個人としてはそのイメージが鮮明で、いまだに何となく気になってしまいます。
実は今もそのモニュメントはその場所に存在するのですが、
水は一切出ていません。
2000年を過ぎた頃、水不足問題がやけに取り上げられ、騒がれていたことを憶えているでしょうか。
その頃を機に水が出なくなってしまったので、おそらくですが
水不足問題を考慮して水を出すことをやめてしまったのではないかと思います。
ガラス板を伝って水が流れていた頃は透明感があり綺麗だったのですが、その後は雨による水垢や汚れが付着したままで、とても綺麗であるとは言い難い姿になっており、その姿を見る度に少し切なくなりますね。
という話をしながら今、Googleマップでその場所を見に行ってみました。
ガラス板は外され枠だけになり、下部分は花壇になっていました。
Googleマップ上でも、やはり縁部分に人が座ってお喋りしているような様子は映っていました。
今やわざわざ枠部分に注目する人もいないのではないかと思います。
この話って、知っている人や憶えている人が誰かに「こういうものがあった」ということを伝えないと、語り告がれることなく、やがて“単なる休憩所”になっていくのだろうなと思いました。
いえ、元々単なる休憩所なのですけれども。
で、何の話をしていましたっけ。
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