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霊感がある友達Aが話した日常怪談

私は霊感が一切ありません。
しかし私の友達の中には霊感があると話す人もいます。

霊感がある人は日常生活の中でどのような出来事に遭遇しているのか?その友達から実際に聞いた話をここでご紹介したいと思います。

また、友達が一緒にいた時に私自身も実際に関わった出来事についてもお話します。

常日頃、怖い話を欲しているという方。暑い時期に少しだけ怖い話を楽しみたいと考えている方も、ここでほんの少しだけでも満たしてみてはいかがでしょう。


霊感がある友達A

高校生の頃友達になったAは生まれながらにして霊感を持っていました。

元々母親が霊感を強く持っていたそうで、遺伝したと話します。

最も基本的なことから話すと、例えば引っ越しの際に母親と共に二人で部屋を見て「この部屋は大丈夫、この部屋は危険」ということを見極めて引っ越し先を決めていると聞きました。

しかし、大丈夫であると判断した部屋でも霊はたまにやって来ると言います。

いつも霊は勝手に部屋に入ってくるそうなのですが、正直なところ無断で部屋に入って来ることについて「なぜ勝手に入って来るの?」と疑問に思うこともあるのだとか。(もはや霊もはっきり見え過ぎる人からしてみれば不審者扱いのようです)


沖縄旅行

友達Aが中学生の頃は修学旅行で沖縄へ行ったそうです。
その時に“防空壕へ入りましょう”という体験があったそうなのですが、断ったそうです。

なぜかと言うと、過去にAの母親が体験で防空壕へ入った際に突然体調不良に見舞われ、そのまま意識を失ったのだそう。

周囲の人に助けてもらい外へ出たのですが、
その後からも体調不良は続き原因不明の高熱で3日間魘された
とのこと。

そういった件もあって母親がAに「防空壕へは入ってはいけない」。と事前に伝えていたようです。(体調不良を起こす可能性は非常に高く、周囲の人に迷惑をかけてしまうであろうからということが、入るのを躊躇った理由だそうです)


音楽の時間

友達Aが小学生の頃、クラスメイトの男の子が病気で亡くなってしまったそうです。

小学生ということもあり、みんな経験したことがない悲しみを乗り越えながら日々を過ごしていたという、数か月後の音楽の時間の話。

クラスメイトみんなで立ち並び歌を合唱していると、
亡くなったクラスメイトの男の子が教室にやってきた
そうです。

もちろんその姿は彼女にしか見えていなかったようですが、さすがに亡くなっている中でも“知っている子”に会うのは珍しい出来事であったとのこと。
彼女は元々貧血を起こしやすいタイプであったのですが、その時も貧血手前で血の気が引くほど驚いてしまったようです。

ただ、その男の子は
満面の笑顔でみんなのところにやって来て、一緒に並んでいた
そうです。

「笑顔であるということは、その子自身にとってとてもいい状態である」といったことを彼女は話していました。

霊を信じること、信じないことには個人差があるのでご家族の気持ちとしてはどうかはわかりませんが、できれば少し話してあげたいなと思うようなエピソードでした。

ここまでは聞いた話ですが、次の項目からは私自身も関わっている高校生の頃の話へ移ります。


友達の家

引き続き高校生の頃の話。
学校帰りに何かの都合で、霊感がある友達のAは友達Bの家の前まで行ったそうです。
その際、何かを感じ取ったそう。

友達Bの家の中を見てみると女性の霊が見えたので、友達Aは「そこに霊がいるよ。女の霊」と話したところ、後日、Bは「あの子は霊が見えると嘘を話す」と漏らしていました。

なるほど、人によって霊を信じるか信じないかという違いがあるということをその時に実感しました。

私はほどほどに信じている程度ですが、いざ「家の中に霊がいるよ」とはっきり言われたら怖いので、確かに否定したい気持ちもわかります。

よく見える人からしてみれば「そこにいるから気をつけて」と言いたくなるでしょうし、加減が非常に難しいですね。


クリスマス会

また高校生の頃の話。

霊感があるA、家の中に霊がいると言われたB、そして私は、友達Cの家へお邪魔してクリスマス会を行うことになりました。

友達Cの家ではホールケーキが振舞われ、それぞれが包丁で切って食べました。

霊感があるAが「このお家、キッチンは1階のこのあたりにある?」と指を差して聞きます。
友達Cは「よくわかったね、その場所にあるよ。そういえば霊感があるんだよね、何かを感じた?」と聞くと
「そうだね。その位置、ちょっと感じるね」とAは返事をしました。

Aは基本的に家に帰るのが早いので、その日も先に家に帰りました。

私と友達含め残り3人になったわけですが、以前家の中に霊がいると言われたBと今回キッチンが怪しいと言われたCは「家の中に霊がいることを考えると恐ろしい」とのことで、霊の話を始めました。(私たちは真冬に何をやっているのか)

静かな部屋で3人揃って怖い話をしていたその時、
ケーキを切るために置いていた包丁が勢いよくテーブルから落ちました。

その時の様子はもちろん3人で見ていたのですが、明らかに落ちないであろうという位置からおかしな動きをして落ちたのを見ました。
落ちる瞬間、私と友達は咄嗟に避けたので無事でした。

あれ、下手したら身体を切ってたよね!?」と言いながら心臓の鼓動が上がりすぎて逆に冷静になった私は、スッと包丁を拾ってテーブルの上に戻しました。(友達2人は『よく触れたものだ』と騒いでいました)

本来であれば目の前に飾ってある暴◯族の旗も豪華絢爛で、アレはアレで聞いたことも無いようなこわい話に華を咲かせたいものでしたが、もはやそんなことは話題にも出て来ないほどホラーなクリスマス会となりました。


修学旅行

高校の修学旅行は2泊3日間、寒い土地にて行われました。
宿泊先のホテルはクリスマス会のメンバー4人が同じ部屋になりました。

ホテルの部屋に入るなり友達Aが「この部屋、多いね」とつぶやきました。

さて、何が多いのでしょうか。

もう一人、別の部屋になったクラスメイトの女の子が私たちの部屋へ入ってきたのですが、入ってくるなり「この部屋ヤバいね、多い」とのこと。

既にあちこちの部屋から友達がやってきて溜まり場となっていたので、人が多いという意味かと思いましたが違います。

“本来であれば見えないはずの人”が多いねという意味でした。

友達Aと、後から入ってきたクラスメイトの女の子に「どこに霊がいるの?」と聞くと、「例えばここ」と合わせ鏡の横を二人して指差しました。何も口裏を合わせていないのにも関わらず、同じことを言っています。クラス内に、他にもまだ霊感が強い子がいたのです。

霊が集まる理由として404号室であること、なぜか合わせ鏡があることなどをよくない点として指摘していました。

私が寝ていたベッドは鏡のすぐそばにあったので、非常に恐れていました。

過去に自宅部屋に霊がいると言われたB、自宅キッチンが怪しいと言われたCは「怖くてお風呂に入れない」と言い、別のクラスの友達の部屋のお風呂を借りて二人で入っていました。

あと、友達Aが熱を出しました。

話で聞いていた沖縄の出来事のように、霊感が強い場所へ行くと熱を出すことは知っていたので心配しました。二人でホテルを抜け出し薬を買いに行きましたが、その薬を1度服用したら熱は引いたそうです。


修学旅行から帰って来た次の日。
私の目がなぜか充血し始め、39度の高熱が出ました。
高熱は3日間続いたため、様子をみて4日間学校を休んだのですが、同じ部屋の子やその他のクラスの子などは一切熱を出さなかったそうです。

もう、5年以上熱は出していなかったのに。




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