毎日連載『一日一妖!』 7月13日【青行灯】
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
『一日一妖!』とは――
怪異や怪談が大好きな私あらたまが、妖怪や怪異に関連する与太話をさせていただくという連載企画です。
毎日読むのにちょうどいい、約1000字の超ショート・ショートテキストサイズ!
さっくり楽チン軽やかな、ゾワッと怪しいひとときを楽しんでいただけたら嬉しいです。
何か月かぶりに、電車に乗りました!
この疫病禍ですから、基本的に徒歩圏の移動しかしてなかったわけですよ。乗り越えようぜオー!自由に旅行できる日まで頑張ろうぜオー!で此処まで来ましたが、最近連日200人?とか雲行きが怪しいんでね、ちょっと……流石に……我慢の限界、無理矢理に電車移動が必要な、不要不急ではない!用事を拵えまして各駅停車一駅分と予定外の快速に、乗っちゃいました。
楽しかったー( *´艸`)♪
それでは、前置きはこのくらいに。
本日の『一日一妖!』始めましょう。
【青行灯(あおあんどう)】
鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に描かれた妖怪。
(中略)
青行灯という妖怪そのものが居るのではなく、「鬼を談ずれは、怪に至るといへり」という古い言い伝えのように、百物語の後に現れる怪異のことをさしているようである。
百物語をやる時は、青い紙を貼った行灯を用いる――
このスタイルは江戸の中期~後期には既に、鳥山石燕が描き残すくらいですから、様式の一つとして確立していたようです。
だんだん怪談が恋しいと仰る向きが増えてくる季節です。
今年はビアガーデンや御祭に出かけるのはどうだろう、と思案なさってるようでしたら、リモートで百物語をやるなんてのも一興かもしれませんよ?フフフ……。
その際には、この江戸から続く『お作法』に則って、お部屋を青い灯りで飾ってみるなんてのはいかがでしょう。蝋燭を灯すなら、ちょっと贅沢に和蝋燭を使うとかね。
真面目に、楽しく。
夏の夜にぞくりとする怪談を、独特の和の趣の中で味わう。中々に粋なものです。
怪談なんて子供の遊び……なんて侮ってらっしゃいますか?とんでもないですよ、これは立派な『大人の遊戯』です。
一部の方々に大人気の文豪たちも、怪異マニアや怪談好きがたくさんおりまして、怪談会を催していたなんて記録もあります。
※江戸川乱歩先生を始めとする著名人の方々がコックリさんに興じる写真……あれは何処で見たんでしたっけ?乱歩邸の展示だったかしら??
江戸時代から明治にかけては、庶民の間でもポピュラーな催し物として頻繁に開かれていたなんて話も聞きます。
ゾクッと冷や汗をかいて、涼を求める。遊びながら涼しくなろうというちょっとした暮らしの知恵袋でもあるんですね。エコだなあ。皆さん、お好きでしょ、エコ。
私はぶっちゃけ、エコは脇に置いといて、怖くて楽しいならOKです。ドンと来やがれ、ウェルカムってなもんです。
実話怪談全盛の昨今ですが、番町皿屋敷や真景累ヶ淵など『怪談噺』として寄席に掛けられるお話も、大変に怖くて物悲しく聴きごたえがありますよ。
この夏、一話くらいはお聴きになって、眠れぬ夜を過ごされてみては?ヌッフフフフフフ……。
了
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最後までお読みいただいて、感謝感激アメアラレ♪
また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ
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