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毎日連載『一日一妖!』 10月12日【赤えいの魚】

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『一日一妖!』とは――
 怪異や怪談が大好きな私あらたまが、妖怪や怪異に関連する与太話をさせていただくという連載企画です。
 毎日読むのにちょうどいい、約1000字の超ショート・ショートテキストサイズ!
 さっくり楽チン軽やかな、ゾワッと怪しいひとときを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 早いもので、10月も中盤でございます。
 私の周りでも「ハロウィーンどうするー?」なんて声が聞こえてきても良さそうなもんですが、今年はそんなこと言ってる場合じゃないようで……確かに、ひと頃に比べれば緊張感も薄れてるようですが、まだまだレッツパーリィッッ!なんて叫ぶ雰囲気にはなれないというのがホントのところかもしれません。

 それでは、前置きはこのくらいに。
 本日の『一日一妖!』始めましょう。

【赤えいの魚】

 『絵本百物語 桃山人夜話』にある巨大な赤えい。
 安房国野島ヶ崎(千葉県白浜町)の船乗りたちが、暴風により漂流したとき、島と思って上陸したものが巨大な赤えいだったという。

 島だと思ったら動物だったよ!というお話は様々ありますが、引用文献もある通り、えいが登場する話は珍しいです。

 島だと思ったらさ、亀だったよ!
 いやいや、あれはクジラだった!
 ……こういう御伽噺や童話、聞いた事ありませんか?
 特にクジラだと、ドカーンと潮を吹かれて船が転覆しましたとさ。とか、近づいたら口がガバーッと開いて飲み込まれてしまいました。とか。
 古今東西、この手のお話は大変にバリエーションが豊富です。

 よくよく考えてみると、亀やクジラよりもえいの方が、お話としては信憑性が高いというか――様々な理屈にかなってるのかも、と思うのですがいかがでしょう。

 体形がほぼ真っ平なえいの体、海の上にその体の一部が出ているところを想像したら、遠浅な海岸線が続くなだらかな島って感じでしょう?小舟で気軽に上陸できそうだなって気分になりませんでしょうか。
 亀の甲羅やクジラのどてっ腹には、近寄ることは出来ても接岸から上陸というアクションが難しそう。
 ごつごつの岩山(亀)或いはぬるぬるツルツルな謎の海上要塞の外壁(クジラ)を見て「どれ、一つ潜入してみようか」なんて……怪しいししんどそうなので、私が遭難中の船の乗組員だとしたらまず思いません。他の人が行く!というのを止めもせず「どうぞどうぞ」とお留守番役を買って出るでしょう。

 そうなると、です。
 私の頭の中では、亀やクジラ説の方は所謂『ほら吹き男爵の証言』系に分類され、赤えいの方はあながち……えいではないとしても、何か他の新種の動物(魚?)の目撃例なのかもしれない?という仮説だか妄想だか判別しがたいものがムクムクと湧き上がってくるのですけど……私だけですかね、こういう事を考えちゃうのは。

 ダイオウイカなんていう巨大生物が居たり、首長竜の生き残りじゃない?と思われる生き物が写真に撮られたり。
 ニンゲンやヒトガタと呼ばれるUMAとしか分類しようのない生物だっているのだよという説もありますしね。

 海ってまだまだ謎が多い……では、なく。
 日夜、巨大生物が新しく生まれては消えていってるのかもしれません。私達が知らないってだけで、ね。
 私はそう考えた方がドキドキするし、しっくりくるかなあ……だって、全ての生命は海から始まったってのが通説ですもんね。

 了


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