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風邪ひいて暇なので、最近思うことをつらつらと

ちょっと今日寝込んでしまったので横になっているんですが、昨日の夜の仕事終わりにふと感じたことを勢いでまとめます。ただの日記な上に色々と拙い部分もあるでしょうがご容赦ください。


フランスに戻ってきてから約3ヶ月の時が経ち、待望だったレストラン業を全力でこなす日々が続いています。

20歳の時に「自分は絶対この職業につく事はないだろう」と思って始めた飲食業の世界もまもなく6年の月日が経ち、ビストロ、トラットリア、居酒屋、ラーメン屋、カフェ、バーなどなど多岐にわたる経験の中から自分が1番楽しめる業界はどこか、苦労を苦労とも感じることなく全力で突っ走っていけるものはどれかひたすら向き合った結果、現在のソムリエと言う職業に落ち着きました。

結論から言うと、僕はまだまだこの業界で出来ることが山ほどあるのでしばらくの間は変わらずソムリエとしての研鑽を積もうと思っています。現在はワインスクールのオンライン授業を受講したり、ワイン産地に居るメリットを活かし様々な生産者とコンタクトを取ったりなど自分にできることから少しずつ進めているつもりです。


その一方で、自分の仕事に対する向き合い方に少し変化が生じるのも感じてきました。

あまり熱心な方ではなかったのですが、毎日の仕事終了後約30分ほど「今日の仕事の反省」をする時間を作っています。自分ができる最善の事をしつつ、その中で見つかった良い点や悪い点を漠然とでもいいのでメモ用紙に書き殴ります。

最初のうちは当然不慣れな環境と拙い言語力により反省することが非常に多く、「今日は〇〇で迷惑をかけてしまった」「〇〇を忘れてしまっていた」「〇〇のことで怒られた」といった当たり前の仕事を当たり前にこなす低次元のことでしか振り返りをすることができませんでした。いかに怒られないようにするか、最初はそのためだけに反省をしていたのかもしれません。

月日は流れ少しずつ仕事にも慣れてきたタイミングで、今度は提供するワインに関しての反省が始まります。ワイン紹介時の説明が適切だったかどうか、料理に対してのワインセレクトおよび温度管理は適切だったかどうか、ボトルを頼まれたときの状態管理、サーブ、人数と状況に対しての判断が適切だったかどうか。当然お客様の好みもありますし、全てこちらの提案するものがお客様の求めるものではない場合も往々にしてあるでしょう。そんな中でも「最低限外さないセレクト」ではなく「最大限楽しんでいただけるセレクト」にするためにはどうすればいいか。そのために反省を書きなぐりました。

という具合に、今までの反省内容は「怒られないためにどうするか」「ワインをどう提供するか」などの“自分が〇〇するためにどうするか”を考えることばかり。

そして今、なんとなく自分の反省を振り返ってみると「お客様はどういう気持ちでどういう心理状況でこの場にいるのか」「特定の動作をする(しようとしている)目的はどこにあるのか」などといった“客視点”の反省や振り返りばかりが続いています。

基本的なことを深く考えずとも反射的にできるようになり、心にも余裕が生まれ視野が広がったからこその心境の変化かもしれません。ですが、正直ワインを考えてる時間よりもサービスのことを考えてる時間の方が多くなりました。

料理がおいしかった、ワインが素晴らしかった、なんていう評価よりも「サービスが命だった」の一言がたまらなく嬉しいんです。

そのために努力を重ねている僕は、もしかしたら自分が『ソムリエ』である必要はないのではないのかと感じてきたんです。


唐突ですが、自分が人生賭してやっていきたい事は大きく2つです。

①ワインの価値観をアップデートする
②超一流のサービスマンを目指す

この2つが僕の人生においておそらく変わることのない目的であり、それ以外は全て手段でしかありません。


そして、その手段はきっとソムリエだけではないはずです。現に一流のサービスマンはソムリエを持っている方も多いですが、自分たちのことを「ソムリエ」なんて呼ばないことも多いです。ソムリエだからってワインに影響を与えられる人間になれるかといえばそんな訳でもありません。

改めて自分の人生における本質はどこにあるのか、考える良い機会となりました。

…なら今後どうしていくか、って話なんですが…それはまた別の機会に。2020年から、少なくともツイッターの発信する方向性は変えようかと思ってます。

とりあえず、サービスマンって楽しいなっていうnoteでした( ・∇・)寝ます。

文章苦手ながら頑張りました!