鼻から脳手術③ICU

ICUに入院した

【2日目】

手術を終えてICUについたあたりから意識が戻ってきました。
痛み、全身麻酔からくる気持ち悪さ、喉の渇き、が押し寄せ手術をしたことを後悔しました。
脳髄液漏れを防ぐため、翌朝までは起き上がってはいけないと指示を受けました。

ちなみに、ICUの間は尿道にカテーテルをいれているので、自分でトイレに行く必要はありません。(これが、ちょっとズレるだけでめちゃくちゃ痛いのですが、、)
うんちも自分のシーツの上でします。本当に息をするだけ、生命維持に特化した場所、且つずっといる場所ではないなあと思いました。
手には無数の点滴や心電図をつけられ、生命維持を管理されます。

しかし、そんなことが気にならないぐらい、術後の戦いは凄まじいです。
鼻から頭の中の手術をしているのですが、
その部分がズキズキ痛むのはもちろん、頭全体がぐわんぐわんと波打つように痛むのです。
また、吐き気は車酔いの上位互換といった形で、
気を抜いたら吐いてしまうような気がしてしていました

担当看護師さんに単語でイタイ、キモチワルイ、ミズガノミタイとつたえると、(喋るのがやっと)
痛み止め、吐き気止めを投与できるかを先生に確認してくれることになりました。
1秒が1時間にも感じる時の流れの遅さに自然と涙がこぼれ、早く先生から許可がでることを祈って居ました。

なによりも辛かったのが飲水制限です。
意識がしっかりともどったのは14時ごろでしたが、翌朝に先生の許可が出るまでは飲水禁止、喉が渇く場合はうがいのみとのことでした。

悲しいことに、珍しい病気なので尿崩症の正しい知識を理解していただけないのですが、
水を飲まなくても尿は出続けるので脱水症状がでてしまうのです。口はカラカラになり唾液もでません。口を閉じるとひっつくぐらい何もなくなるのです。

ミニリンメルトと言う薬を飲むと、あっという間に改善するのですが、その処方をしてもらうまで、看護師さんに5分ごとに口を濯いでもらい、また濯いだお水を内緒で飲み込んで喉を潤すことで耐え忍びました。

ちなみに、痛み止めは①点滴②点滴③点滴④飲み薬⑤坐薬の5種類を交互につかいます。それぞれ6時間のインターバルが必要になるため、時計をみては次に打てる薬の時間をひたすら待っていました。
寝てしまうのが一番いいのですが、止血のため、鼻に詰めている脱脂綿のせいで口呼吸しかできないのです。また、鼻の穴に詰めている綿球にはダラダラと血が流れ込み、すぐに取り替えが必要なのでナースコールを30分おきに鳴らす必要があります。

一睡もできない夜を超えて、ようやく翌朝を迎えました。

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