細かいルール・マナーまとめ

ライブポーカー中知らない事で注意されたりする場面が多いですよね。ディーラー側もただ「だめですよ」と注意するのではなく、何故その行為がダメなのかを一緒に伝えてあげると注意される側もインプットしやすいのかなと思います。ここでは最初の方に知っておくといいかなと思われる内容を載せておきます。特にルールを知る事は自分を不利益から守る事にも繋がりますので頭に入れておきましょう。
ルールは守られなければいけませんが、マナーは必ず守らなければならない・こうするべき!といったものではありません。『またこの人とポーカーしたい』と、思われるようなプレイヤーが増えるといいですね。

※TDAルール2022年準拠。ルールは今後変わる可能性があります。

※ハサウェイ時代に作成したブログの内容のほぼ転載したものになります。ハサウェイ現オーナーとムービー出演のおざわかよさん(twitter:@kopc_12)には承諾を得ています。

♠=ルール上明記されている事 ♡=マナーとして気を付けた方がいい事

♠️ストリングベット
チップをパラパラと出す・ワンアクションで出さない行為。何故駄目なのかというと相手の反応を伺いながらベット(レイズ)額を決める事が出来る為。
コールの場合や事前に額を明確に発声している場合は問題ありません。
無発声ではコールの扱いになる所が多く、レイズのみの発声時ストリングベットをした場合、ミニマムレイズとなったり、掴んでいるチップ全てが適用されたりします。(ハウスルールに依存するようです)

♠️無言のワンチップドロップ
ワンチップドロップ=自身のアクションの際にチップを1枚だけ出す事。いかに高額なチップであっても、無発声ではコール扱いとなる。SBのポジション時多く見られる為レイズしたい場合は要注意。
※たまにテーブル上の置いてあるチップに当たればレイズと主張する人が居ますがそれは間違いです。

♡他人のチップに勝手に触らない
他プレイヤーのブラインドやアンティを出す場合は一応ディーラーなどに一声掛ける。カジノではチップ=お金。他人のチップを出す振りをして手のひらなどに隠したりする事も出来ます。盗んでいるのではと疑われない為にも不用意に触る事はお勧めしません。

♠️スタック(持ち点数)の置き方
このゲームにおいては自分や他プレイヤーの持ち点を把握しておく事が重要です。
同じ額のチップは20枚積みが公式ルールで推奨されています。
また、高額チップはプレイヤー全員に見えるように置きましょう。隠すように置くのはNGです。また、高額チップのチップシャッフルは控えたほうが良いです。

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♡ポットに向かってベットしない。
非常に大事な事です。プレイヤーのチップがポットに入ってしまった場合、プリフロップから巻き戻して正しいポット額の計算をしなければなりません。特に1番シートに座るプレイヤーに散見されますのでポットには混ざらないようにしましょう。

♡チップを勢いよく投げる。
多くの方がやっています。格好いいのは分かりますが何回も転がったり、他のプレイヤーの方へ行ったりなどしたらやめましょう。円滑なゲーム進行の妨げになります。

♠️お釣り目的のコール額はNG
ex:525に対して1025を出してのコール。お釣り500目的。
他のアクティブプレイヤー(アクションができるプレイヤー)がレイズと勘違いする可能性があります。
全員のアクションが確定した状態で、お釣りを出しやすくする配慮として後からして頂く分には構いません。

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♠️カウント要求したい場合
オールインの額がいくらか知りたい場合、自分のアクションの順番になるまではカウント要求をしてはならない。
自分の順番ではないのにカウント要求した場合、他プレイヤーのアクションに影響を与える可能性が有る為です。(Aがコールするつもりだったが、後ろのポジションのBからカウント要求があり、Bがコールするかもしれないと思いフォールド等)

♠️ナッツハンドのリバーのアクション※2022年度TDAルールにて改定。現在は問題なし。
ナッツを持っている際に最後にアクションをするポジション(BTNなど)では、必ずアグレッシブなアクションを取らなくてはならない。※バブル時の例外あり。
故意にチェックで回した場合、ソフトプレイを疑われかねない為。
ベットをしてレイズが返ってきた場合もコールではなく、レイズをしなくてはならない。

♠️アクション継続中(インプレイ中)はテーブルを離れてはならない。
たまに見るのがオールインのアクション後に離席してしまう人がいます。同じテーブルの真面目にやっているプレイヤーにも失礼ですし、少ないチップでも諦めずにリバーまで見届けましょう。

♠️ハンドのプロテクト
ハンド(配られたカード)を守るのはプレイヤーの義務である。誤ってディーラーに回収(無効化)されてしまった場合はディーラーの責任ではなく、プレイヤーの責任となります。
但し、ハンドを守るためにカードを隠すようにしてしまうとアクティブプレイヤーとして認識されず、OOTの原因となる恐れがあるので注意が必要です。
チップやカードプロテクターをハンドの上に置くプレイヤーもいます。

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♠️インプレイ中のスマートフォン等電子機器
まずテーブル上での通話はインプレイ中でなくても禁止です。原則プレイ中に関しては触ってはいけないところが多いです。
ハンドを持っていなくてもテーブル上でスマホを触ってはいけないカジノ(マカオ等)もあります。

♠️ポットを獲得する為には2枚必ずショウダウンする
リバーまでアクションが終わり、ショウダウンのアナウンスがあった場合、ポットを獲得する為には必ずハンドを開示する事。(勝っている証明をする場面でのみ必要。ヘッズアップなどで相手が先にマックした場合等はこれに限らない)

♠️高く投げるマックは禁止。
ルールではカードを低く出さなければならないと明記されており、高く投げるマック(ヘリコプター)は禁止とされています。エクスポーズのリスクが高まるのと、カードの内容が見えてしまう恐れがあるからです。
また、参考動画二つ目のようにカードの奥側を持ってマックするのも見えてしまうのでやめましょう。

♡アクションを発声する際は明確にハッキリと言う
600?800?なんと言ったか分からない。主に大きな大会などで会場内がザワザワしている際にありがちです。他にもマスクをしていたり、呟いたのかな?という声量の方もいます。周りの誰にも伝わっていない場合、意図せぬアクションに取られかねないのでハッキリと伝えましょう。

♡フォールドの際の発声
国内でもそうですが、海外で良く耳にするトラブルが「フォールド」が「コール」に聞こえてしまうようです。フォールドに関しては発声の必要なアクションでは有りませんので、無用なトラブルを避ける為何も言わないのをお勧め致します。
また脱線しますが、海外での類似トラブルで「(オールインに対して)カウント」も「コール」に聞こえてしまうそうです。「How much?」が無難との事。

♠️レイズの発声のみのフォールドは禁止。
明確な額が確定していない為、レイズをしたプレイヤーが降りた人数により額を決める事が出来るので、額を宣言していないレイズの発声の際は注意が必要です。
もししてしまった場合はOOT(アウトオブターン/順番を飛ばす行為)となります。

♡配られるカードを自分の手で捉えようとしない
エクスポーズやカードが折れる原因になります。エクスポーズの場合配り直しになる可能性もあります。無駄な時間になってしまいますので気を付けましょう。

♡他人のカードを覗かない
例え自分がフォールドしてたとしても、隣りに座っているプレイヤーのカードを覗いたりする様な行為は控えましょう。見せてくれる場合は構いませんが、「ショウワンショウオール(Show one show all)」と言って、見ていない人からのハンドの開示要求があれば、一人に見せてしまった場合全員に見せなければならないというルールが存在します。
また、見せてくれる場合にも表情に出すとハンドが分かってしまう可能性もあるので気を付けましょう。

♡スローロール
ショウダウン時、相手より勝っていると分かっているハンドをゆっくりと開く行為の事。非常に失礼とされていて、マナーとしては決してよく有りません。相手は不快になる事が多いです。無用なトラブルを生まないためにも、すぐに開きましょう。
また、ナッツハンド級で過度にアクションを悩む行為もスローロールに該当します。(シチュエーションによるので全てそうなるとは限りません)

♡ディーラーの真横にスタックを置かない
1番シートや10番シート(9maxなら9)に座っている場合にディーラーの腕に当たってしまいそうな位置にスタックを置くのは控えましょう。
マナーやルールよりも、自分のスタックを守る為とディーラーへの配慮や円滑なゲーム進行の為の意味合いが強いです。

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♠ハンドに関する発言
プレイヤーは、トーナメントにおいて、常に他のすべてのプレイヤーを守らなければならない。したがって、プレイヤーは、プレイ中か否かに関わらず:
1.ライブカードまたはフォールドしたハンドの内容を開示してはならず、
2.いかなる時もプレイをアドバイスしたり批判したりしてはならず、
3.テーブルで開かれていないハンドを推測してはならない。
1プレイヤー1ハンドルールが執行される。とりわけこのルールでは、他のプレイヤーや見学者、アドバイザーにハンドを見せたり戦略を議論したりすることが禁止される。
(TDA2022和訳ルールより抜粋 https://japanopenpoker.com/rules/tda2022‬)
厳密にルールではこう定められています。
ただしアミューズメントポーカーではこの境界線が曖昧になる事もしばしばあります。
常連同士や友人などと会話を楽しみながらポーカーするのが好きな人もいますし、初心者の方に助言する場面も見かけます。それが許されるハウスルールの場所も有ると思います。
どんなにハウストーナメントの許容範囲が緩いお店であっても、サテライトなどでの公式戦では余計な発言は控えた方が良いでしょう。

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