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気持ちの行き場

デイサービスのお子さんが泣いたり怒ったりの癇癪になる時があります。
私は癇癪が落ち着いた後には
「よくがんばったね」
と言います。


デイサービスで1人が癇癪を起こすと大変です。
職員は1人付かないといけない。場合によっては2人。
だけど、当然他の子もいるので、そちらをおろそかにはできず、対応をしないといけない。
また、その子の癇癪につられて他の子も不安定になる。
いつもの予定が狂う。

帰り際、車に乗る時にまで癇癪が続いていて、同乗する子に少し待ってもらうこともあります。
予定より少し遅れての出発になったので、予定通り進めたい、イレギュラーが苦手な子、時間を気にする子はソワソワイライラしてきます。


癇癪は大変です。

周りも大変です。
本人も大変です。

自分ではどうにもできないこともあります。
本当は周りが癇癪を起こさないような関わり方や環境作りをしていかないといけませんが、それでも、どうしても自分でコントロールできない気持ちがあります。


癇癪にも目的があって、感情の表現の仕方として癇癪になる場合があります。言葉での表現が少ない方が多いです。
例えば、やりたかったのにできなかった悲しさとか、上手くいかないイライラの感情が爆発して癇癪になります。
癇癪として感情が爆発する方は普段からエネルギーがとても高いです。
赤ちゃんみたいに素直に感情のまま生きています。
泣きながら怒りながら喚きながら自分の気持ちと折り合いをつけています。

だから、見守ります。
がんばっているのがわかるから、大丈夫だよという気持ちで信じて見守ります。


落ち着いたら
「よくがんばったね」
と言いたくなります。
あの大きなエネルギーを抑えて、よく落ち着いたね、と。



時々、羨ましく思います。
私もあんな風に人目をはばからずに泣き喚いて怒れたらすっきりするのかなと。
さすがに癇癪まではいかなくても、嫌なことがあったら嫌、悲しい、怒っている、と素直に言えたら、気持ちを我慢せずに吐き出せたら楽なのかなと思うことがあります。


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