2020 毎日王冠予想

一度twitterに予想を書いたが、noteリハビリも兼ねて書き直し。

まず水曜夜からの雨で馬場下層部(馬場水分)、
上層部(馬場クッション部)もかなりの水分を含んでおり
馬場クッション値は野芝のみで開催された4回中山・2回中京での
9~10台よりかなり柔らかい。
特に土曜朝は7.0と柔らかい馬場状態を示している。
(東京競馬場は元々良馬場でも保水率が高いため、馬場硬度自体も柔らかめの数値が出ると個人的に考えており、良馬場の水準で8前後と考える)
日曜朝計測の馬場水分・クッション値次第で予想を変更する可能性はあるが
「馬場水分17~19%(稍重~重)、クッション値7.5~8」と見ての予想。

1)コントラチェック(ハナもどこまで)
昨年のターコイズS以降3戦いずれも振るわず、これまで好走条件はすべて
中山1600~1800に集中。今回ハナを切れても1年で最も良い馬場の
10月東京コースは案外差しも決まる。土曜競馬で内目の悪化も懸念。
更に今回はダイワキャグニーなど同型も多く、どこまでの印象。
好走条件を考えるとある程度硬い馬場のマイルとなると、
今回の馬場条件は真逆とも言える。
また牝馬はウオッカも取りこぼしたほど、鬼門のレースである。

2)ワンダープチュック(物足りぬ)
長岡S開催週の3回新潟最終週は夏競馬新潟の中では時計を要した週。
そこを勝ち上がっての意欲挑戦であるがこれまでの持ち時計平凡。
よほど馬場回復が遅れ前目勢が崩れれば入着はあろうが・・・

3)アイスストーム(近2走不発も警戒)
メイステークスで関越S勝利のザダルに先着など東京9Fはベスト条件。
エプソムCは雨上がりで後方勢ノーチャンス、新潟記念も超スロー。
今回ある程度逃げ馬も見込め少頭数で捌きやすくなる点は魅力。
ただしこれまで稍重以下での好走例も少なく、少しでも馬場が乾けばか。

4)ザダル(素質馬復活)
雹による開催途中打ち切り後のプリンシパルSを快勝後奮わなかった馬も
古馬になり得意条件で充実示してきているものの、今回は
相手関係も決して楽ではなく、関越Sは例年の福島テレビOP代替的競走。
真価問われる一戦ではあるものの、この条件自体は問題ない。
今後GIII級として扱うか否かを天秤にかけたい。

5)ダイワキャグニー(去勢明け)
去勢明け一戦だけに下見、返し馬に注意したい1頭。
本来は鉄砲駆け効き東京9Fは最も得意とする場ではあるが、
年齡を重ね近況鉄砲よりは2走目での好走例も。
重馬場の19年ジャパンCで6着の健闘あり、むしろ雨馬場は歓迎。
硬い冬場の白富士S凡走あたりから柔らかい馬場は歓迎と見る。

6)トーラスジェミニ(逃げ残り注)
エプソムCで逃げて大穴を開けたのは記憶に新しく、先行馬には厳しかった
函館記念でも健闘を示した。ただこれがこの馬の「能力の上限」にも映る。
東京9F自体は守備範囲にしているのがこれまでの実績からも明らかだが、
今回はさらに相手強化でどこまでも、2.3着紐としての魅力あり。

7)サンレイポケット(ワンターン鍵)
新潟記念で上がり32秒4をマークした事から穴人気しているものの、
今回は末脚だけでは乗り切れない府中9Fが鍵になる。
実は新潟記念でマークした時計自体は1年前の3歳上1勝クラスと同タイム。
京都大賞典であればある程度印を回すべきだが、こちらに回るとなると
個人的には懐疑的なイメージか。

8)サトノインプレッサ(良化はまだ先)
ダービー4着から人気している節あり、母サプレザから短縮は歓迎。
ただし良化はまだ先、古馬になってからではないかとも感じる。
ダービー自体もコントレイル以下は横一線だった事を考えると
この人気は過剰人気にも映る。先々良くなるはずの馬ではあるが、
ここで先物買いを焦る必要はどうだろうか。
この馬に関しては京都競馬場の改修工事が今後不運に働かなければ。

9)サリオス(死角あるが)
今春はとにかくコントレイル相手に敵わなかったというシーズン。
ただしこのレースに関しては「2歳GIの実績は斤量加算せず」の
ルールが味方しそう。回復基調の芝であれば流石に本命視。
この先アーモンドアイなど古馬の一線級を相手に回す以上、
無様な競馬はできない。
ただし現3歳世代がオープンでは苦戦傾向にある点は懸念。
過去10年でもダービー経由のペルーサ(2010)、
オークス経由のソウルスターリング(2017)が人気でコケている点は注意。

10)カデナ(連下一考)
大阪杯4着は立派とも言える実績で、宝塚記念は雨でパワー型の特殊馬場、
新潟記念は超スローである程度敗因明らか。
ガチンコGIではまだまだ分が悪い印象だが相手恵まれ、馬場恵まれならば
連下はあっていいと思う。

11)カイザーメランジェ(除外明けで)
1年前、飼料問題で大量除外が発生した函館スプリントS制覇以来低迷。
スプリンターズSを除外になりここに回ってきた感あり、流石に場違い感。
これまでの実績が示すとおりベストは短距離で、狙いは京阪杯あたりか。

◎サリオス
▲アイスストーム
△ザダル・ダイワキャグニー・カデナ

昨年のダノンキングリー、アエロリット、インディチャンプが勢揃いした
2019毎日王冠に比べると残念ながら小粒感は否めず。
メンバーの多くはGIII級のイメージで流石にここならばサリオスが
横綱を張っていいメンバーだろう。
三冠がかかる年度では世代2番手以下が弱いケースもあるが、
この馬は新馬から高いパフォーマンスを保ちGI馬でもある。

サリオスが1頭抜けていると考え、相手は多少穴目に。
東京9Fベストアイスストームや道悪が続き荒れた馬場の小倉大賞典を
快勝したカデナあたりが2着に食い込めば。
サトノインプレッサは能力だけなら上だが、まだ馬が若い。
ここはあえて無印としたい。
サンレイポケットは京都大賞典だったら、の1頭。

ダイワキャグニーは番手追走でもOKだろうが、エプソムC組が有利。
となると馬体チェック次第とはいえ軽視できない。
ザダルは例年の福島テレビオープンと同程度だとすると
決して関越Sはレベル的に高くはなく、タイム自体も
プロディガルサンが大逃げをかました分だけ速くなったもの。
ここは試金石の一戦と見る。

馬連9=3.4.5.10の4点で。

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