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虚無を食む

喪失と剥がれたネイルそのままで詩を書く夜に天使はいません

傾眠の副作用をむさぼって多剤投与の冬の日暮れる

ふるさとにつながらないのiPhoneも意識に直でつないでくれよ

医師に告ぐ「修道院へ行くつもり」魚群の群れに覆われた街

長崎のすべてが無となる部屋にいて虚飾の画面が告げる音声

抑鬱の日々も薬で無となるよ画面上の「お大事に」なぞり

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